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▽イゾウside
Aがおやつを食べている間ハルタと談笑していれば、Aが控えめに俺の袖を引いた。
「？どうした？」
「…もういらない。」
申し訳なさそうな表情をするAに皿を見れば半分以上は残っていた。
「…もういいのかい？」
…こくり。
「…そうか。じゃあそろそろエースが来るだろうからエースにやろうか。」
「…うん。」
「Aって少食なの？」
ハルタが驚いたように皿に残ったホットケーキを見ている。
「あぁ。Aなりに頑張って食ってはいるだがなあ…」
「…ごめんなさい…」
「わわっ！怒ってるわけじゃないんだよ！？」
謝るAにハルタが慌てる。どうしようどうしようとワタワタしている。そんなにAに嫌われたくないのか、と苦笑しつつ
「…ハルタの言う通り怒ってはないさね。ただ、Aは細いから食わねぇと大きくなれねぇよ？」
「……。」
「少しずつ頑張ろうな。」
くしゃり、と撫でてやれば俯くAが俺の袖を握ってきた。トントンと優しく背中を叩いてあげればぎゅっと抱き着いてきた。
「…大丈夫さね。Aが頑張って食ってるのは分かってる。サッチがせっかく作ってくれてるから頑張って食ってるんだもんな。サッチだって分かってくれてるさね。」
ぎゅうううう、と掴む力が強くなった。それに笑ってあやしていれば
「サッチ！腹減った！」
と末っ子がやって来た。
「エース。Aのおやつの残り食えよ。」
「エッ！いいのか？ってAどうしたんだ？」
首を傾げるエースに笑ってちょっとな、と誤魔化す。
「？？あ、食っていいんだろ！？」
「あぁ。」
ホットケーキに食いつくエースはハッとしたようにハルタを見て
「ハルタがいるなんて珍しいな！」
「む。僕だってAと仲良くなりたいんだもん！」
「シシシ！Aはいい子だからな！」
「…エース僕と会話する気ある？」
エースとハルタの会話に耳を傾けつつ、Aをあやしていれば
「…寝たか。」
器用に俺の着物を掴んだまま、すやすやと寝ている。そっと顔を覗き込めば泣いてはなかったようでホッとした。
「お？A寝たのか？」
「あぁ。寝かせてくるよ。」
起こさないようにそっと立ち上がる。
「…ね、ねえイゾウ。」
「あん？」
「…A泣いてなかった？」
「泣いてなかったな。」
そう伝えればあからさまにホッとした顔をしたハルタに
「…また話かけてみろよ。」
と言って部屋へと足を進めた。
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うさな - 面白かったです!めっちゃ続き気になるー！！更新頑張ってください! (4月28日 14時) (
レス) @page40 id: 8b6881ee90 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 少年陰陽師を私は知らないんですけど、それでもとても面白かったです！続きも楽しみにしてます！ (5月30日 17時) (レス) @page40 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - 質問以外、コメントを返すことはしないと思いますが、励みにはなっておりますので感想聞かせて頂けると幸いです◎ (2023年4月24日 2時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - いつのまにか沢山のコメントありがとうございます。何となく、ふと戻って来てきみてこんなにも沢山の人に読んで頂けて嬉しいです。これからも亀よりも遅いし、気ままに更新していこうかなと思っております。 (2023年4月24日 1時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
リラン(プロフ) - たまらなく嬉しいコラボ作品です！続き楽しみにしてます！ (2022年12月23日 0時) (レス) @page42 id: f068be0892 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっくん | 作成日時：2017年6月17日 12時
