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−−−−−A、ばいばい。
そう言って笑う姉にAは手を伸ばした。
まって、ねえさま。Aもいく…！
歩き出そうと後ろを向いた姉に必死に手を伸ばす。しかし体が鉛のように重たく、姉の後ろ姿がどんどん離れていく。
ねえさま、まってください…！
置いていかれる、と思った時にはもうAの目からぽろぽろと涙が落ちていった。
−−−−大好きよ、A…
振り返ってそう言った姉の目も、濡れていた−−−−
「…っ！」
Aはパチッと目が覚めた。やたら心臓がバクバクしている。ゆっくりと体を起こしたAは未だにバクバクしている心臓を押さえた。
「…ゆ、め…？」
ぽつり、と呟いたAは、目の前に落ちた滴に気付いて自分が泣いていることに気が付いた。
「…A？起きたのかい？」
「…いぞ…」
「…泣いてたのか？」
部屋へと入ってきたイゾウはAを見て、眉を下げた。
「…あんまり泣くと目が腫れるぞ。」
そっとAの頬を触るイゾウにAは抱きついた。
「…。」
イゾウは何も言わずに抱きついたAを優しく抱きしめて
「…A。そろそろ船を出すそうだ。」
「！」
「……また、この島に帰ってくるのはいつになるかは分からねぇ。」
本当に、いいのか？と尋ねるイゾウにAはこくり、と小さく頷いた。そしてゆっくりと
「……さっきね、ゆめで、ねえさまにばいばいっていわれたの。だから、もうだいじょうぶ。」
姉が泣いてたのは、本当にお別れだからだ。
わざわざAの為に、夢に出て来てくれたのだ。
それが理解ってしまった。
だからAもまた、涙した。
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うさな - 面白かったです!めっちゃ続き気になるー！！更新頑張ってください! (4月28日 14時) (
レス) @page40 id: 8b6881ee90 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 少年陰陽師を私は知らないんですけど、それでもとても面白かったです！続きも楽しみにしてます！ (5月30日 17時) (レス) @page40 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - 質問以外、コメントを返すことはしないと思いますが、励みにはなっておりますので感想聞かせて頂けると幸いです◎ (2023年4月24日 2時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - いつのまにか沢山のコメントありがとうございます。何となく、ふと戻って来てきみてこんなにも沢山の人に読んで頂けて嬉しいです。これからも亀よりも遅いし、気ままに更新していこうかなと思っております。 (2023年4月24日 1時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
リラン(プロフ) - たまらなく嬉しいコラボ作品です！続き楽しみにしてます！ (2022年12月23日 0時) (レス) @page42 id: f068be0892 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっくん | 作成日時：2017年6月17日 12時
