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▽イゾウside
「…とうさまの、ごびょうき…わたしがなおします。」
Aは勇気を振り絞ったのか、漸くそう言った。
(Aがオヤジの病気を、治すだと？)
どういうことだ。
「……とうさまに、いきていて、ほしいのです。…っ…ねえさまのように……いなくならないで、ほしい、のです。」
「！」
「…とうさまはまだやることがあるとおっしゃった…。…それ、に…まだ…まだ、とうさまと…おはなししたいので、す…。だから…」
だから、と再度呟いたAは、ぽろぽろと泣いていた。
「…しなないで。」
死なないで、と言ったAは顔を覆って声を押し殺して泣き始めた。腕の中にいるAを抱きしめながらオヤジを見れば、嬉しそうに笑った。
「…グララララ！」
「…っ…ふぇ…っ！」
「A。オレァ、まだ死なない。」
オヤジがハッキリとそう言うが、Aはふるふると首を横に振る。
「…A。」
「……ちが…と、さま…に……っ……しき、が……ちかづい、てるの……！…とうさまの……そばに……いるの……！」
死期だと？
(いや待て。死期が側にいる？)
言葉が、おかしい。Aの使う言葉はとても綺麗で丁寧だ。間違うはずがないのだ。
「……っ………つれていかないで…っ…とうさまを…つれていかないで……！」
Aの慟哭に、何故だか突然ざわりと身の毛がよだった。胸がザワザワと気持ち悪い。
そして気付いた。
これは、おそらく"本当のこと"なのだ。
だって
この子は1度も嘘をついたことがないから。
「…A。」
なぁ、A。
何かを抱えてるのは分かっていた。
賢い子だというのはずっと一緒に居て知っていたから、何かをオレ達に言えないのは分かっていた。
でも、こんな事だとは思わなかったよ。
「………話して、くれるかい？」
(この子のことをちゃんと識りたい)
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うさな - 面白かったです!めっちゃ続き気になるー！！更新頑張ってください! (4月28日 14時) (
レス) @page40 id: 8b6881ee90 (このIDを非表示/違反報告)
麗葉 - 少年陰陽師を私は知らないんですけど、それでもとても面白かったです！続きも楽しみにしてます！ (5月30日 17時) (レス) @page40 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - 質問以外、コメントを返すことはしないと思いますが、励みにはなっておりますので感想聞かせて頂けると幸いです◎ (2023年4月24日 2時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
もっくん(プロフ) - いつのまにか沢山のコメントありがとうございます。何となく、ふと戻って来てきみてこんなにも沢山の人に読んで頂けて嬉しいです。これからも亀よりも遅いし、気ままに更新していこうかなと思っております。 (2023年4月24日 1時) (レス) id: 55d108408f (このIDを非表示/違反報告)
リラン(プロフ) - たまらなく嬉しいコラボ作品です！続き楽しみにしてます！ (2022年12月23日 0時) (レス) @page42 id: f068be0892 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もっくん | 作成日時：2017年6月17日 12時
