検索窓
今日:18 hit、昨日:4 hit、合計:5,685 hit

ページ9





クリスマスなんてそんな楽しいイベントは、
受験生である私には関係なかった。
そんな、受験モード一色の中でも一部の生徒は、
デートだのプレゼントだのと盛り上がり浮ついていた。




「ねー煉獄先生は?誰と過ごすの?」

「はは、生憎独り身なのでな!コンビニでケーキでも買うとする!」


え〜可哀想〜。なんて同情され笑っている姿に
少しほっとしながらもいっそ彼女でも作ってしまえばいいのに、なんて思っていた。










『ねえ先生さ、彼女作らないの?』

放課後、社会科準備室にノートを運んだ際に聞くといつもと同じように「ないな!」と彼は答えた。




『なんで?モテるでしょ?』

「うーん、まぁ否定はしないな!」

『じゃあ、なんで?選びたい放題なのに。』



係の仕事をするついでに、何度か同じような事を聞いたが、いつも当たり障りのない返事ばかり。
私はそれに、少しイラついていた。




『早く彼女作るなり結婚してくれないと、私諦められないんですけど〜。』



だから頼むね?なんて笑い準備室を後にしようとしたが、
床に無造作に置いてあった段ボールに足を躓かせてしまう。



『えっ、』

盛大に転んでしまうのを覚悟したが、後ろから伸びてきた腕によって支えられたかと思いきや体勢が変わった。




どすん、と少し大きい音を立てて二人してなだれ込んだ。
音ほどの衝撃が来ないのは、私の身体がしっかりと抱きとめられているからだ。




あまりの至近距離に、息をするのさえ忘れてしまいそう。
頭上から降る「大丈夫か!」の声に我に返り、立ち上がってろくにお礼も、また謝罪も言えずに小走りで準備室を後にした。













なんでよ、どこまで苦しめるの。


10→←8



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

唯梨(プロフ) - 環さん» たまちゃん!遅くなってごめんね!嬉しい言葉をありがとううう感動して泣いてる (7月23日 22時) (レス) id: 52e22c892c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 唯梨ちゃん!!お久しぶりです!!こんな煉獄さんめちゃめちゃすきだよどこで会えますかね??笑も1個の方も読んでる!また唯梨ちゃんの鬼滅読めるの幸せです🥲ありがとう! (6月26日 16時) (レス) @page15 id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - あさひゆうひさん» テンションの落差すごいよね😇脳死で書きながら真面目に書くという意味わからんことしてました。(笑)2作読んでくれてありがとう!!! (6月26日 10時) (レス) id: 7833bf2ce1 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 衣世さん» 依世さんお久しぶりです。また読んでいただけるなんてとても嬉しく感動しています泣。忘れないでいてくれてありがとうございます😭またいつか書きたいと思うのでその時はまたよろしくお願いします😭🤝 (6月26日 10時) (レス) id: 7833bf2ce1 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 羽糸さん» まさか君が読みにきてくれるとは思わずびっくりしてしまった!ありがとう!ラーメン食べに行くのか!羽衣だけに愛いな!← (6月26日 10時) (レス) id: 7833bf2ce1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:唯梨 | 作成日時:2023年6月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。