検索窓
今日:20 hit、昨日:4 hit、合計:5,687 hit

ページ7

.




脚力には自信があったのに、着物のせいで走りにくい。
待ってくれ、と焦ったような声で腕を掴まれたが、
涙でぐちゃぐちゃな顔で振り返ると狼狽えたから全力で振り払った。




「どうした、何故泣いてるんだ?」








もういい。
どうせ叶わないのなら吐き出して少しでも楽になりたい。








『好きです。先生のことが。』

だから辛いんです、と笑ってみせると、
いつもはキリッとしている眉が少し下がった。









「…そうか、そういうことか…。
その、気持ちはありがたいが、」

『わかってます。教師と生徒ですもんね。』





わかってる。私の中で、どうにかすればいい。




















『……あの、どっか行ってくれませんか?』


いつまでも傍にいる彼を少し睨んだ。




「む?なぜだ!」


『え、私告白して振られたんですよ。だから一人にしてもらえませんか?泣きたいとかあるじゃないですか。』


「尚更一人にできんな!一人で泣くのは寂しいだろう!」








…本当にこの人は。







『…ふっ、なにそれ。変わってるよね、煉獄先生。』


「ははは!よく言われる!」





やっぱりもう少しだけ、想っていてもいいかな。
だってこんなにいい笑顔見せられたら、そんな簡単に捨てきれない。

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
19人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

唯梨(プロフ) - 環さん» たまちゃん!遅くなってごめんね!嬉しい言葉をありがとううう感動して泣いてる (7月23日 22時) (レス) id: 52e22c892c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 唯梨ちゃん!!お久しぶりです!!こんな煉獄さんめちゃめちゃすきだよどこで会えますかね??笑も1個の方も読んでる!また唯梨ちゃんの鬼滅読めるの幸せです🥲ありがとう! (6月26日 16時) (レス) @page15 id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - あさひゆうひさん» テンションの落差すごいよね😇脳死で書きながら真面目に書くという意味わからんことしてました。(笑)2作読んでくれてありがとう!!! (6月26日 10時) (レス) id: 7833bf2ce1 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 衣世さん» 依世さんお久しぶりです。また読んでいただけるなんてとても嬉しく感動しています泣。忘れないでいてくれてありがとうございます😭またいつか書きたいと思うのでその時はまたよろしくお願いします😭🤝 (6月26日 10時) (レス) id: 7833bf2ce1 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 羽糸さん» まさか君が読みにきてくれるとは思わずびっくりしてしまった!ありがとう!ラーメン食べに行くのか!羽衣だけに愛いな!← (6月26日 10時) (レス) id: 7833bf2ce1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:唯梨 | 作成日時:2023年6月25日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。