追憶【煉獄杏寿郎】

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『…え、歴史係。』

「うむ！君が退出したあとに係決めをしてな！
勝手ながら歴史係にさせてもらった！よろしく頼む！」


申し訳ない！なんて豪快に笑う姿に思わずため息が出た。






「次の時間、
さっそく歴史なのでな！では準備室に案内する！」



行くぞ！と背を向ける姿にもう一度ため息をつき、観念して後を追った。


なぜなら、性格まで変わっていなければ。
彼は一度決めたことは覆さないし、悪態をついたところでなんのダメージもくらわないのだ。











「授業前にはここへ来てこれらを持っていってほしい！
定期的にノートを集めるから、それを運ぶのも頼むぞ！」


ノートをクラス人数分って、まあまあな重さになるのではないか。女の私じゃなくて、男子を係にすればよかったのに。そもそも私は転校生なのに、いきなりすぎる。




『一人で運ぶの、大変じゃないですか。転校してきたばっかりだし…。なんで私を係にしたんですか？』


「む、すまん！正直そこまで考えていなかった！」


はぁ？と反論しようとしたところでタイミングよく鐘が鳴ってしまい、この話はこれでおしまいだな！と強制終了されてしまった。




口癖まで…。やっぱり、何ひとつ変わっていない。


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