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「すまない、俺は一遍の悔いも残したくないんだ。」

最期に見たのは、泣きじゃくる君の姿だった。
その言葉は、きっと君を縛り付けてしまうのだろう。
だけど、
そうまでしても、俺という存在を君に刻みたかった。



歴史の教師になったのは俺の死後、
世がどうなったか、そして君がどうなったかを知りたかったからだった。

無事、炎柱として意志を継いでくれた事。
残酷な世に終止符を打ってくれた事。

知れば知るほど愛おしくなり、会いたくなってしまった。
自分と同じようにこの時代に生まれ記憶を持っていることを願った。













「藤島A、転校生か!よろしく頼む!」


運命だと思った。
名前も、姿も、声も。
何ひとつ変わっていない君に安堵するのと同時に、
教師と生徒だという現実を恨んだ。
少しでも接点を持ちたくて、無理やりに歴史係にした。


しかし、あの時代とは違う。
教師としてあるまじき感情を抑え込むのは容易ではなかった。









「大丈夫か!すぐに保健室へ!」

君が怪我をした時、無意識に足が動いていた。




「藤島少女は着物が似合うな!」

前世の君と重なって、たまらなく愛おしかった。








『なんで、
こんなに辛い思いをしなきゃいけないんですかね』

『好きです、先生のことが。』


何故そんなにも泣くのだろうと思っていた。
何故、そんなに辛そうにしているのかと。







君も、記憶があるのか?

ふと生まれた期待。しかしそう聞きたいのをぐっと我慢した。
その身体を抱きしめられないのがもどかしかった。



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唯梨(プロフ) - 環さん» たまちゃん!遅くなってごめんね!嬉しい言葉をありがとううう感動して泣いてる (7月23日 22時) (レス) id: 52e22c892c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 唯梨ちゃん!!お久しぶりです!!こんな煉獄さんめちゃめちゃすきだよどこで会えますかね??笑も1個の方も読んでる!また唯梨ちゃんの鬼滅読めるの幸せです🥲ありがとう! (6月26日 16時) (レス) @page15 id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - あさひゆうひさん» テンションの落差すごいよね😇脳死で書きながら真面目に書くという意味わからんことしてました。(笑)2作読んでくれてありがとう!!! (6月26日 10時) (レス) id: 7833bf2ce1 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 衣世さん» 依世さんお久しぶりです。また読んでいただけるなんてとても嬉しく感動しています泣。忘れないでいてくれてありがとうございます😭またいつか書きたいと思うのでその時はまたよろしくお願いします😭🤝 (6月26日 10時) (レス) id: 7833bf2ce1 (このIDを非表示/違反報告)
唯梨(プロフ) - 羽糸さん» まさか君が読みにきてくれるとは思わずびっくりしてしまった!ありがとう!ラーメン食べに行くのか!羽衣だけに愛いな!← (6月26日 10時) (レス) id: 7833bf2ce1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯梨 | 作成日時:2023年6月25日 0時

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