イナズマイレブン～恋風～ (ページ3)

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この声が届くなら（風丸一郎太Side) ページ3

・病室の前・
(なぁ、Aいつまでこうしていられるんだろうな・・？)

コンコンっ
一「入るぞ！？」
俺は今、幼馴染である、Aのお見舞いに来ていた。
Aは１年ほど前からガンで入院している。
昔はよく一緒に走ったりして遊んでいたけど、
中学に入ってからは、たまに話すだけになっていた。

そんなある日、Aは学校でいきなり倒れ
病院にはこばれた。
検査の結果、ガンということがわかり、
命にかかわるとかなんとかってのを聞いたことがある。
でも、詳しいことはわかんないし、
だからと言ってAに聞こうとも思わなかった。
聞いてしまったら、何かが壊れそうな気がしたからだ・・・。

そして、今の状況にいたる。

あ「あ、一郎太、またお見舞いに来てくれたの！？
　ありがとう。(ニコ＾＾)
　今、部活とか大変な時期じゃないの？？
　ここんとこ毎日、来てくれるけど。」
一「うん、大丈夫！！冬場は部活の時間短いし、下校時間も
　早いから平気だよ！？」
あ「そっかぁ～。もう、冬だね。学校いきたいなぁ～」
一「病気が治ったら、またすぐ行けるようになるって！！」
あ「うん。そうだね！」

Aはそう言ってまた、いつものように今日の出来事を
俺に話してくる。
あまりにも楽しそうにはなすから、ついつい、時間を忘れてしまう。
そして、Aの話しが終わって時計を見るとそろそろ、
帰らなくてはいけない時間になっていた。
俺は「それじゃ～、もう帰る時間だから、帰るな！！」とだけ
言って病室を出た・・・・・。

俺はきっとこの先、何が起こるのか全然予想していなかったのだろう
だってあんなことが起きた事だって
今でも信じられないくらいだ、いや、信じられないんじゃなくて、
信じたくなかったんだ・・・

信じてしまったら、すべてが終わってしまうような気がしたから・・・・。

続く