story.17 ページ17
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解放されたのと同時に、即座に彼と距離を取る。(無意識)
未だに冷めない頬の熱を気にしながらもチラッと彼に目をやると、さっきまでの色気はどこへやら。出会った時の無邪気な雰囲気に戻っていた。
と、というか私、名前すら名乗らずに話してたのか…
普段滅多に来客が無いからって、さすがに気を抜きすぎだな。
…ん？でも私も、この赤髪さんの名前……
「いやーほんと、Aちゃんは可愛いな！笑」
『っうぁ…ちょ、そんな雑に撫でないでくださいよ』
考え事をしていると、頭をぶわーっと撫でてくる彼。
髪の毛ぼさぼさじゃないですか、と苦笑しながら言うと、彼はまた楽しげに笑う。
よく分からないが、なんか懐かれた。そんな気がする。
なんだろう。大型犬にくんくんされてる…みたいな。
それと近い感覚…
「ん？どうした？Aちゃん。」
とか一瞬思ったけど。
…あはは、違うわ。犬とかそんなんじゃねぇや。
とりあえず、顔が良いというかなんというか。
平常時にもこの人、めっちゃ色気ムンムンや…()
うん。鷹の目様のせいで色気にはある程度耐性がついてるかと思いきや、やっぱ慣れてなかったわ。うん。
「Aちゃんは食べないのか？これ」
『っえ？…あ、いえいえ。お気になさらず』
ケーキにフォークを刺しながら、彼は不思議そうに聞いてきた。
いや、私はあなたが食べてるのを見てるだけでいいんです。
なんて考えていると
「はい、あーん」
『……は？』
急に黙ったと思ったら、さっきのフォークをすっと差し出してくる。
一瞬意味が分からなくて、首を傾げた。
「ん？食べないのか？」
『た、食べないのかって……え？』
一口のケーキを乗せたフォークを差し出して、意味が分からないといった顔の私をじっと見つめてくる彼。
…これ、食べろって事か。
『いやそんないいんですっt…むぐっ、っ…』
流石に恥ずかしすぎるので遠慮しようと口を開いた瞬間、彼がケーキを口に押し込んできた。
咽りかけて数秒後、次第に甘ったるいクリームの味が口いっぱいに広がっていく。
『っん…ちょ、やめてくださいよ』
目の前の彼はというと、満足げににこにこと笑みを浮かべていた。
目線を上にしてそれを少し睨むと、ケーキを飲み込む。
「はは、可愛いなぁ」
『あなたねぇ、さっきからずっとそういう事…』
「ん、クリーム付いてるぞ？」
『え？』
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シュガーブレット(プロフ) - ワンにゃんさん» うっｯ……(温かすぎるコメントに作者絶命) こんな更新速度亀かよぉぉぉ！！あぁん？！(？) みたいな小説にそんなお優しいコメントをくださるなんて…( ;∀;) テスト頑張ります！ありがとうございますぅぅ！(´；ω；｀) (2020年7月13日 19時) (
レス) id: 546a702772 (このIDを非表示/違反報告)
ワンにゃん - 更新楽しみにまってます！テストでいい点数取れるように頑張ってください！ (2020年7月13日 2時) (レス) id: ef2c77108f (このIDを非表示/違反報告)
シュガーブレット(プロフ) - 龍影雫さん» そそ、そんな優しいお言葉を…！！めちゃめちゃ励みになりますぅうぅぅぅぅぅぅ(迫真) 前回に引き続き、龍影雫様のコメントには頭が上がりません( ;∀;) (2020年6月14日 15時) (レス) id: 546a702772 (このIDを非表示/違反報告)
龍影雫(プロフ) - 今の時期、学校+更新ってなると色々大変ですよね…分かります。お互い乗り越えていきましょう！ (2020年6月14日 9時) (レス) id: 3ae87b76e5 (このIDを非表示/違反報告)
シュガーブレット(プロフ) - 唐柿煮さん» うわぁっ先輩…！！(ﾟДﾟ;)パイセンにそのような言葉を頂けるなんて嬉しい！(？) ありがとうざございます！ (2020年5月12日 0時) (レス) id: 546a702772 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュガーブレット x他1人 | 作成日時：2020年4月1日 16時
