D−day. ページ3
ついに今日はショーケース当日。
私たちは自主制作ドルの代表的グループであるSEVENTEENの後輩として、新たにデビューする自主制作ドルだ。
曲や振り付けだけでなく、衣装やヘアメイク、ネイルなど、ビジュアル面もセルフプロデュースするため、個々のセンスが問われてくる。
一人ずつ曲を踊って出てくるのだが、他のメンバーは一曲一人で踊るパフォーマンス動画を出しているから、ショーケースで一人で踊るのは1曲だけ。
私は何も出していないから2曲。
踊るのは、イ・ヒョリ先輩の10minutesと、Got the beat先輩の「Step Back」
私の武器はこの2曲ならみんなに伝わる！とダヨンオンニが勧めてくれた曲。
私も大好きな曲だから、俄然やる気が出てきた。
メンバーの目を避けるために、朝早くリハーサルを終え、少し大きめの楽屋を用意してもらい、そこで練習や軽食、ヘアメイクなど済ませ、待機していた。
ついに入場時間。どんどん人が集まってきて、開演30分前になるとアイドルもたくさん入ってきた。
すでに顔を公開しているメンバーのネームボードを持っている人もいる。
「A〜！！ヘアメイク終わった？可愛いじゃん、あなたのセンス凄い良いと思う。自身持っていきなね？私はAペン第1号なんだから」
『オンニ〜ありがとうございます。自身持っていきます。』
そしてついに開演。
他のメンバーはたくさん歓声を浴びて、楽しそう。
大丈夫。私なら行ける。ケンチャナ、ハルスイッソ！
「A！出番だよ！」
『ネーッ！』
よし、ぶちかましてやる。
CARATの本気、舐めんじゃないべ！
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作者名：じうん | 作者ホームページ：http://jiiooonnnsvt/won/novel
作成日時：2024年1月8日 14時
