青空-my blue sky-＊無神コウ＊ディアラバ＊ (ページ24)

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女子会ページ24

『どうしよう』
「ど、どうしたんですかAさん」
『私…コウのことが好きかもしれない』
「え゛っ」
この家に女の子がいて本当に良かった、と心底思った。
というか…
初恋の相手に今頃気づくなんて遅すぎるよ私。
「…Aさん」
『は、はいっ』
「私からも、いいですか」
『どうぞ』
「私…スバル君のことが好きかもしれません」
『え゛っ』
　 ✝
あの女子会から数日。
私たちは学園主催のダンスパーティーに参加していた。
今時ダンスパーティーって…とか思ったけど、生徒は全員強制参加だったらしい。
私たち六人も、きれいなドレスを着て参加していた。
「AさんAさん」
『どうしたのユイちゃん』
「今日、全員参加なんですよね」
『うん。そうみたいだね』
「スバル君…来てますかね…？」
『ああ…うん、きっと来てる…ってほら、あっち！』
「あ！本当だ…よかったあ…」
『よかったね！』
小声で言葉を交わしあい、二人でにこにこしていると、音楽が鳴り出した。
すると、
「A、一緒におどろ？」
と、コウが声をかけてくれた。
『えっ…いいの？私で？』
「いいのって…いいに決まってるでしょー？ほら、手。貸して？」

ユイちゃんは空気を読んだのか、その場を離れ、見るとルキと踊っている。
するとそこに、スバル君がやってきて、ユイちゃんの腕をつかみ、会場を出た。
(こ、これはまさか…！？)
こっちがドキドキしてきた…と、思わずにやけてしまう。
「ちょっとA」
『へっ！あっ、ごめん…』
「なんか足取り悪いけど…どうしたの。体調でも悪い？」
コウに話しかけられ、はっとする。
『う、ううん！なんでも。…あーでもちょっと…お手洗い行ってくる』
「えっ、ちょっ…一人で行っちゃ…」

止められたのにも気が付かずに、私は会場の出口へ駈け出した。