鬼滅の世界に転生してしまいました【魘夢】 (ページ47)

今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:3,959 hit

第45話-過去編5- ページ47

遅くなってしまった、、、

ぼーっとしながら窓の外を眺めていたら、自分が降りる駅を通り過ぎそうになっていて慌てて降りた。

私は帰る気なんてさらさらない。今から死に行こうかな。

ずっと歩いていたら川とか海とかあるでしょう。

それか何も食べず飲まないでいようか。

そんな事を考えながら人気がほとんどない路地裏に入って行った。

歩いてからちょっと経ったくらいだろうか。

目の先に見えるのは二つの緑色の瞳。

？【こんばんは。お嬢さん。今日は綺麗な夜だねぇ】

あれは魘夢？待ってこの路地裏、見た事がある。

私と魘夢が会った場所だ！！

今私が見ているのは自分の記憶なの？

私は誰なの？

そう思っていると視界がぼやけて来た。

そして段々と目の前が真っ暗になり、目を覚ますと泣きそうな顔をしている魘夢がいた。

＊ここから現実世界に戻ります

「A！！」

『え…んむ……』

「A！目を覚ましたんだねぇ。良かったぁ。このまま目を覚まさないかと思ってた」

どうしてそんなに心配そうな顔をしているの？

ていうか私、今まで何していたんだろう、、、？

『魘夢、私は一体………』

寝起きでぼんやりとした頭で魘夢に尋ねる。

「海に一緒に行ったのを覚えているかい？」

私はコクリと頷く。

「帰る前に簪を渡したら、Aは倒れたんだよ」

倒れた？！私が？？

「前にもそんな事あったよね。今までは今回程はひどくは無かったけど」

魘夢は珍しく真顔で私に尋ねた。

「A。俺に何か隠していないかい？」

答える以外に選択肢はない。そういう瞳だった。