第43話-過去編3- ページ45
なぜ、急に連絡が来なくなったんだろう。
彼が私の手紙に今まで返さないことは決してなかったからきっと何かが
起こったのに違いない。
今度休みを取って里帰りしよう。
雇い主に辛うじて三日だけ故郷に帰るのを許可してもらえた。
ここから私の里までは遠かったので、着いた頃にはもう夜になっていた。
民男君、どこにいるの。
まさか死んだとか言わないよね？
不安を抱えながら私は眠りに落ちた。
次の日、近所にいた人達に聞いてみることにした。
その頃には流石に私を嘲笑う人はいなくなっていた。
【あの､､､すみません。民男君はどこにいるかご存知ないですか？】
私は噂好きそうな3，4人のおばさんのグループに聞いてみた。
【民男君？なんで彼の事を、、、あれこのお嬢さんはどこかで見たような、、、】
【覚えてないのかい、あんた！ほら、Aさんだよ。小さい頃は弱っちそうだった
けど大きくなったねぇ。しかもこんなに美人になって】
子供の頃のように私を物理的に虐める人はいなくなったけど
相変わらず私を馬鹿にする態度は変わらないんだなぁとはっきり分かった。
【民男君はね、最近死んだという噂を聞いたよ】
死んだ、、、？民男君が、、、？
【でもあの男は死んで当然だよ。医者でもないくせに医者のふりをして催眠術(仮)みたいなのを使って治療し
ようとしてたんんだから。そして最期に助からなくて残念だねぇって言って人を絶望させてそれを楽しん
でいたからね、、、】
【Aさん、正直この男のそばに付き添うのはやめな？一緒にいて損なことしかないよ】
【え！？Aさんは民男君の事が好きなのかい！？】
【この村で知らない人はいないくらい有名な話だよ。あんたは時々常識がなさすぎて呆れるよ、、】
私を心配しているようだけど、目は私を嘲るような感じだ。
私の事を馬鹿にされてもなんとも思わないけど、民男君を馬鹿にされることだけは許さない。
【あの！私の事はどれだけ馬鹿にしても構いません。でも民男君を馬鹿にするのはやめて下さい。
今まで私に優しくしたこともないくせに、いきなり心配してきて何なんですか？
正直迷惑です。民男君は貴方達とは違って凄く優しいんです。言いたいことは以上です。
さようなら！】
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すみません、民男君にするべき所がずっと魘夢表記になってました、、
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