第38話 ページ40
なんやかんやであっという間に夜になった。
私は魘夢が以前買ってくれたお気に入りの着物に袖を通し、唇に桃色の紅を塗って
魘夢の所に向かう。魘夢は私を見ると一瞬驚いていたけど
「とても綺麗だね」と微笑んでくれた。
ああ、その笑顔、可愛すぎるよ!!やっぱり生で見るのに越したことはない^ ^
「すみません、準備ができました」
私達を乗せて運んでくれる人かな?私達に声をかける。
「さあ、A。行こっか」
魘夢が私の手を引いて、人力車に乗せてくれる。
いやーそれにしても人力車ってめっちゃ酔う!!
私乗り物は基本平気なんだけどなぁ。大正の乗り物は私には合わないらしい。
「A、大丈夫?顔色悪いけど、、、」
『う、、ちょっと乗り物酔いしたかも』
「大丈夫かい?!あの、すみません止めていただけますか」
魘夢は慌てて人力車を止めさせて、私を姫抱きにして歩き始めた。
『待って!魘夢、ここ人が多いから目立っちゃうよ!』
「でも気分が悪いんでしょ?だから俺が抱えてるだけなんだけどな〜」
『もう大丈夫!!大丈夫だから降ろして!!流石に人前でこれは恥ずかしい』
魘夢も私が必死に言うから流石に降ろしてくれた。
途中「もう少し抱えていたかったなぁ」って言ったのは反則ですね。はい。
そしてしばらく歩いていると高級そうな西洋のレストランが見えて来た。
『も、もしかして今からここで食べるの?』
「うん。俺は鬼だから食べるのは君だけだけどね。何か問題でもあるの?」
『いや大アリだよ!私1人だけこんなに高価なものを食べるなんて、なんだか申し訳ないんだけど!!』
「俺がご馳走したいんだよ。Aにはいつもお世話になっているからね。
だから遠慮せずにたくさん食べて?俺は後で人間を沢山喰べるから」
今通りすがりの人がギョッとしたような顔で見ていたけど、まあ触れないでおこう。
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先日、投票できるようにするとか言ったけど、やり方が分からない、、、、
ということで投票出来ないかもしれないです、、、
本当にごめんなさい🙇♀️🙇♀️🙇♀️
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