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11話 ページ12
え、兄様探してくださってたの？
A)兄様？
千景)早く出さないか、土方。
土方)いねえよ。
え？なんで？土方さん？
匡)いねえわけねえ！この気配。間違いなくAだ！
私はいてもたってもいられなくて襖を空け飛び出していった。
A)兄様
兄様は私に気づくなり
パシーン
え、？ぶたれた？そして抱きしめられた。
平助)いたそ(小声
兄様にぶたれたのは初めてだった。
匡)どれだけ心配したと。
A)兄様。ごめんなさい。ごめんなさい。わたし、わたし
匡)帰るぞ。
A)いえ、帰りません。
匡)は？
A)私は家出したのです。兄様が外に出してくれないから。
匡)お前が危なっかしいから。
A)でもわたしは！外に出たいんです。
千景)A。いい加減にしろ。過保護な不知火もなかなかだがお前はもう少し姫だということを知れ。
A)ちー様。
天霧)そうです。貴方様は不知火家長女であり西国の姫なのですよ。
A)はい。
平助)まって、そんなに閉じこめるなんて可哀想だ
千景)人間には関係ない。
平助)でも
匡)わったよ！これからはお前も一緒に出かけような
A)兄様、いいのですか？
匡)いいぜ。
A)やった！
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作者名：不知火 | 作成日時：2023年2月9日 20時
