~ 誘引会 。sn

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にこっと笑う彼の笑顔が怖い。
目の奥が笑っているように見えなくて何を考えているのか全く読み取れない。




彼の言葉に答えられないで居るといきなりシャッター音が聞こえた。





「 …え、」





なんで写真撮られたの？
これを学校中にばら撒かれたくなかったら生徒会に入れ、とか？



変な考えがグルグル頭の中を駆け巡り1人でパニクっていると突然彼の携帯が鳴り響いた。






深澤「 もしも…『 ふっかさんもしかして殴っ...あ、ちょっと..!! 』






通話ボタンを押したであろうスマホから
物凄く大きい声が聞こえて彼は顔を顰めた。





深澤「 …は？ちげぇよ。ラウールにも言っとけよ！



お前らが言ってたあの子ってこの子っしょ？ 」







ビンゴ！なんて言って電話を終わらせるとまた私の前にしゃがみ込んで







深澤「 もうね、逃げられないの。諦めて 」






ポケットから取り出した物を私の手に握らせて
じゃあね。そう言って彼は居なくなった。









掌にはキラリと光る " 庶務 " の役員バッジ。



やだ。絶対に嫌だ。





生徒会には入りたくない。






本能的な何かが入らない方がいいって叫んでる。





だけど、あの笑顔の彼に逆らったらどうなるのか。






『 …次、こんな事したら消すよ？ 』





…消される。
あの人ならやりかねないのかもしれない。









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