~ 誘引会 。sn

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『 早く帰ってきてね〜 』と送り出され、
資料室がある隣の校舎に気持ち少し急ぎめで向かう。









さっき渡してもらった鍵を使って中に入ると棚に敷き詰まった資料ファイルたち、



この中からこれを探せと…。




早く帰って来いなんて無理じゃん、めちゃくちゃ可愛い笑顔してたのに！






「 …やっぱり悪魔、」







ｰ ｶﾀｯ






項垂れながら1番近くの本棚からファイルの背表紙に目を通していると奥の方から物音が聞こえた。





誰か居る、の？でも鍵閉まってたよね？
てかここ普通の生徒は入れないんじゃ…




『 ……ぁっ、 』






微かに声が聞こえて恐る恐る奥へと足を進めた。






一番端の角に2つの影が見えた。
夕日に照らされた2人は重なっていて…








『 …せ、んぱ…んぅっ、』



「 …ほんとしつこい、どうなっても知らねぇから 」








…見なかったことにする。そうしよう、私は知らない。
何も見てない。





そういう事にして元来たところに戻ろうとくるっと回ると
それはそれは勢いよく棚に肘をぶつけた。








「 いっ…！ 」






慌てて自分の口を両手で抑えるけど
絶対にバレた、もう最悪。





いや、でも向こうは行為に夢中だから聞こえてない？
聞こえてないよね。








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