一筋の光

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〜奈菜side〜


なんで目を覚ましちゃったんだろ…


さっきからその考えだけが頭の中で渦巻いている。



しかも、隣のベットには慶子先生いるし…部屋にカメラも付いている｡


まぁ､あんなことしちゃったらしょうがないか…




多少の居心地の悪さを感じつつ、ベットには寝転ぶ｡




でも､寝れない。



もう一度起き上がり、慶子先生に話しかける。



迷惑とご心配おかけしてすみませんでした｡そういうと慶子先生は微笑んで､そしてうっすらと目に涙をうかべてもうこんなことしちゃだめだよって言ってくれた。





そして､私の隣に来て抱きしめてくれた。



優しく､力強く抱きしめてくれた。




こうやって、誰かに抱きしめてもらうのっていつぶりだろう…




不意に寂しさを感じる｡




もう優しいお母さんに､強いお父さんに､頼りになるお姉ちゃんに抱きしめてもらうことは出来ないんだ…




そう考えると､涙が溢れて止まらなかった｡





慶子先生は抱きしめる手に力を込めて､抱き寄せ背中をポンポンしてくれた｡

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