一筋の光

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放課後、教室にむかう。



SHRが終わってから、2時間もたっているので人は全然いない。



職員室に行き、鍵を受け取って教室に行く予定だった。



でも、部活終わりであろう唯斗先生も一緒に行くといいだした。



断る理由もないので、一緒教室に行く。



教室にはいると、自分のロッカーから明日やりたい教科を選ぶ。



『数学と英語、電力かな？』




教科書やワークをとって、机の中に入れっぱなしにしてある筆入れをとりにいこうと後ろを向くと、




私の席の隣の席に座っている先生。




私の席は一番前の列の横に6列ある分の左から3列目。つまりは、教卓の真ん前。





先生は、一番前の左から4列目の席に座っている。





机から、筆入れを取り出しあと忘れ物が内科を確かめるために椅子に座る。




すると、唯斗先生が



｢数学ってわかりやすい？｣



って聞いてきた。



数学は、唯斗先生の担当の教科。



私は素直にわかりやすいと答えた。




中学時代、全くといっていいほど出来なかった数学が今では80点以上を取れてしまうのだから。




先生が、私の方を見て話しているのはわかっている。




でも、先生に今私が考えていることが見透かされそうで怖いから、私は見ることが出来ない。




すると、先生が、



｢あれから好きな人できた？｣



突然すぎて、



顔を上げるとニコニコと笑っている先生。



『できたかもしれないですけど、先生には言いません笑』




実は保健室で慶子先生に好きな人いるの？って聞かれてた。




それから、ずっと考えてたんだ。



優しくて、面白くて、辛い時に傍にいてくれる人。




唯斗先生、好きです！

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