一筋の光

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そうしてると、不意に頭を撫でられる。



｢何見てんだよ〜｣




『いや、こころなしか顔が赤くなってるなぁとww』



もう、からかうなよ、そう言って、さっきまで私の頭を撫でていた手で顔を隠す先生。




そうこうしてると、病院に着く。




怖くなり、過呼吸を起こす。




落ち着くために先生も一緒に手伝ってくれる。




｢奈菜、落ち着いて、こっち向いて。先生も一緒にやるから、呼吸治そう、ね。――吸って――止めて――吐いて。｣




そのおかげで、過呼吸は治った。



でも、中に入ろうと車から降りると力が入らず、座り込んでしまう。




先生は、そんな私の肩を支えながら、受付で要件を伝える。




すぐに案内してくれたが、ふらついてしまい時間がかかってしまう。



その様子を見てか、先生が、私を姫抱きする。




看護師さんが、車椅子を持ってくるかと言っていたが、先生は、断る。




霊安室の前に着く。



先生は、ゆっくりと下ろしてくれた。




その頃には、もうクラクラも治っていた。

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