恋をすると (ページ33)

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「おはよ、」

『、ぉ …はよ』

朝目が覚めてからも、昨日のことでなんだか落ち着かなくて
こんな状態で檜山と仲良く登校なんて出来るわけない、っていつかと同じように早く来たのはいいものの、当たり前のように話しかけてきた彼に更に戸惑いを隠せない。

「なんでカタコト、？」

『詰まっただけ』

「なんかあったっしょ。昨日の帰り」

勉強は得意じゃないくせしてこうゆう所だけは鋭い
図星をつかれて危うく表情を崩してしまうところだった。

『もーすぐそうゆうこと言う』

「だって明らかおかしいもん」

『なんもないって、』

「告ったの、」

「………は、」

『、ちょ…』

気づいたら瑠奈の背後、私の目の前に立って平気な顔してそんなことを言うから、慌てて誤解を解こうと立ち上がる。

『ちがう、！なんか昨日檜山酔ってて、……』

「え、？(笑)」

「なんも飲んでねえよ。ずっと一緒にいたろ、」

『でもあれは、さ…なんか余韻みたいな、感じだったじゃん……』

「店で言ったのは試しで言っただけだけど、」

2人の時に言ったあれ(すき)はおれの本音だよ。

たった今までうざったかった教室に響く騒ぎ声も
今は全く聞こえなくて、真っ直ぐに私を見つめる檜山の瞳に映る自分の頬は真っ赤に染まってる。

「何回言えばわかんの、」

『や、… でも』

「なに、愛してるとか言わなきゃダメ？」

『ばか、絶対言わないで』

「お前なに言っても信じないじゃん」

「ねえ激アツムードなとこ悪いんだけどさ、」

この言い合いいつ終わる？なんて瑠奈の声に一気に引き戻される。教室を見回したらさっきの騒がしかった空気は何処へやら、
担任までも、私たち2人の言い合いに耳を傾けていて、

「おい瑠奈止めんなよ〜〜」

「良いとこだったのに！！」

「この言い合いに挟まれてんの地獄なの」

大バッシングを食らっている瑠奈を見てたら
クラスメイトの冷やかしを受けながら忙しなく自分の席に戻って行ったから私も大人しくその場に腰を下ろしたら机に置いていたスマホが震える。

ひやまごめん。

こっちには目もくれずたった一言のメッセージ

『ほんとに、……』

絶対許さない。

” 友だちの名前を変更しました ! ”

チャラ山もう1回ちゃんと話したい。

気が向いたらね。

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