恋をすると (ページ24)

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『クラスのこと食べなくていいの？』

「はい！！好きな人と食べてくるって言ったら背中押して貰えました！」

『うん、ならよかった、？』

こちらはいつもと変わらない様子の黒田くん。

「なんか今日元気ない感じですか？」

『ん？ううん、全然元気』

「てかいつも以上に髪の毛可愛い」

そうにっこにこで私の髪の毛に指を通すから
檜山にやってもらったの。って見上げたら、
すん、って大人しくなってあからさまに不機嫌になってしまった。

「ほんとに仲良いですね」

『寝落ちしちゃったんよ』

「え、なんもされてないですよね？」

『うん。見事に無傷』

「ならいいや」

強いて言うなら私が檜山のベッド占領してたことだな。
落とさずに別の場所で寝てくれたところ、成長したなああの男も。中学までは爆睡しててもお構い無しに地面に叩き落とされてた。

「ね、いつおれとデートしてくれるんですか」

『そんな約束してたっけ』

「ずっと言ってます」

『わたしはいつでも大丈夫だけど。』

黒田くん部活あるから忙しいでしょ？
箸を置いてずっとこちらに上目遣いしてくる黒田くんにそう言うと、またまたあかさらまに凹んでしまった。

「それはなんとかなるんで」

『サボっちゃダメだよ。檜山にチクるよ』

「ねえやめて！！！檜山くん割と怖いんすよ！！」

『まあオフの日に合わせるからさ。』

もうすぐ予鈴が鳴ってしまうのに
数口食べて放ったらかしにされている黒田くんのお弁当に申し訳なくて、ちゃちゃっと会話を切って、早く食べな。って急かす。

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