恋をすると (ページ17)

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久々に目覚ましで起こされる。
皇輝先輩に毎日会えるから別に学校は好きなんだけど
早起きしてまで勉強しにいってるわたしほんと偉いよなあ、と約1週間ぶりに制服に袖を通しながら思う。

今日だけで2回も皇輝先輩に会えるのか、
しかも制服ver.と私服ver.、？？
わたし生きて帰って来れんのかな、、

「今日も安定にきもいな」

『一瞬で最悪の朝になったわ』

皇輝先輩の事を考えていたのが丁度檜山の家に着く瞬間だったばかりに、完全に皇輝先輩モードだったところを見られてしまった。２学期も檜山には注意しないといけないな、

「今日、何時から？」

『なにが？』

「飯行くんでしょ」

『うん、』

「なにも聞いてないの？」

なんでこんな事聞いてくるんだろ、
着いてこようとでもしてんのかな。

『今日皇輝先輩と一緒に帰るの』

「、え？」

その時に時間とか決める。
そう伝えると、ふーんと興味の無さそうな返事が帰ってくる。自分で聞いてきたくせに、

『ま、！昨日あんたが選んでくれた服ぶん回して楽しんでくるから』

安心して。ってゆるーくセットされた檜山の髪の毛に手を伸ばしてわしゃわしゃする。

「は？なにいきなり」

『心配してくれてんのかなーと思って』

「してねえよ1ミクロンもしてねえよ」

素直じゃないなあって思ってたら
案の定仕返しされる。私の時よりひどい。

『ちょっと最低まじで！！！皇輝先輩と帰るからちゃんと巻いてきたのに！！！！！』

「自業自得」

いつもより数センチ高くしたポニーテール
始業式だから下ろして来ようとしてたけど、約束が決まってすぐに予定変更。ここまで私を動かす皇輝先輩はやっぱりすごい。

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