ordinary

Idéal ページ45

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｢あ、Aちゃんじゃないですか〜｣


｢わあ〜ひらつかさん〜｣


｢そんな呼び方してたっけ｣







休憩中に気付いてくれたのか、
一緒に帰ろう と颯太に送ったメッセージはすぐに返事が帰ってきて、



え！！ほんとに！？かわいい！！すき！！待っててね！！ と文面からでも伝わってくる颯太の表情








大人しく待ってた時、毎度の如くふわふわ状態で私の所に来たひらつと、どうせ一緒に帰るでしょ〜ってちょっとおしゃべり





｢ねね、｣


｢ん？｣


｢Aちゃんはさ、うっちーのことすきなの？｣


｢んん〜、自分でもよく分かんない。けど、


…好きになれたらいいなあとは…おもう、かな。｣


｢そっか。じゃあやっぱり本命は皇輝くん？｣


｢へっ……？｣


｢驚きすぎ。｣





Aちゃんもうちょっと頑張って隠した方がいいよ、バレバレだから。と大きな目を細くさせて楽しそうに笑う。まさかひらつに皇輝のことバレてるとは思ってなかった。







｢てか、 …引かないの？｣


｢へー？｣


｢皇輝のこと。家族なんだよ？私たち。｣


｢引くわけないよ。兄ちゃんの事すきになっちゃダメなんて法律ないでしょ！！、｣


｢…でも、普通だったら｣


｢でもでも言わないの！！｣







不服そうな私の顔をいきなり両手で挟むから、驚いて顔を上げると、変わらずにこにこのひらつがいて





｢どしたの、｣


｢可愛い顔がもったいない、！！｣


｢え、？｣








｢、堂々と好きでいていいんだよ。｣







もっとガツガツ攻めなさい！！その顔があればもう男なんて全員落ちちゃうから！！と私の顔の前でガッツポーズをするひらつに自然と頬が緩む。









｢ああ！ひらつがねえちゃんに手出してる！！！｣


｢はあ！？俺のA！！！｣


｢なんかうっさいの来た。｣


｢女子トークの続きはまた今度ね、笑｣









そうパッと離された途端今度は凄い勢いで後ろから飛びついてきて私をホールドしてくる颯太の長い腕







｢ちょ、！颯太砂だらけじゃんか！｣


｢疲れたから充電してんの。黙って充電器さん｣


｢こんな酷い扱いある？｣









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