cherish ページ39
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｢ 、どうしたの、 っ 颯太…｣
早くここから逃げ出したくてドアノブにかかった私の手に覆い被さる数秒前と同じ随分熱のこもった颯太の手
｢…、いかないで、｣
｢ わっ、… ｣
｢黒田は良くて、俺はダメなの？｣
先程の颯太はどこに行ったのか、いつもの様に私を抱き締めると 今までに無いくらいの強さで私に強く巻き付く長い腕と首元に感じる颯太の涙ぐんだ吐息。
｢そう、た ……｣
｢おねがい、｣
｢……え、？｣
｢お願いだから、これ以上俺から離れていかないで、……｣
まるで颯太じゃないみたいに弱々しく呟いた途端、私の首元にポツリと落ちたそれに驚きと同情とがごっちゃになって、思わず広い背中に回した腕。
｢俺もうどうしたらいいかわかんなくなって、、｣
｢ごめん、ね｣
｢自分でも怖いくらい、Aのこと好きになってる。｣
｢颯太には、何でもバレちゃうや。｣
｢何でも？｣
｢黒田のことも、
皇輝のことも。｣
私直接話した事なんてないのに、と颯太の胸に顔を埋めながら笑うと、好きな子はずっと見ちゃうものでしてね〜 といつもの様子に戻ったのかヘラヘラと私の頭に颯太の丸い顎先が乗せられる。
｢こんなに好きになるのも、泣いちゃうのも、愛苦しくなるのも、守りたいのも、Aが最初で最後だよおれ、｣
｢颯太、
、かっこいいね｣
｢なにいきなり、｣
｢私の知らないところで、どんどん大人になってる｣
近すぎて分かんないってきっとこうゆうことで、改めて感じる颯太の逞しさ。
知らないんじゃなくて見てないんでしょ！！A、いつも皇輝ばっかみるから！！！俺のことも見てくれないと困る！！！ なんて赤ん坊のように目を真っ赤にさせて叫ぶ颯太。
ふと我に返って暫く玄関で会話をしていた事に気付き、久しぶりに上がる颯太の家。やっぱりこの匂いが1番落ち着くんだ。
飽きる程来た颯太の部屋に当たり前のように飾ってある私達2人がまだ小学校低学年の時の写真。その中のまだ幼なくて可愛らしい颯太を見つめて笑いながら呟く
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17歳のそうたくんはかっこよすぎて
私には勿体ないかもしれないね、
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なそそ(プロフ) - カスミソウさん» 細かいところに注目して頂けてとても嬉しいです(;_;)とても励みになります、、！！有難うございます。頑張ります!! (2021年3月21日 16時) (
レス) id: 9bade5f072 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - 平塚くんの｢堂々と好きでいていいんだよ、｣という言葉がなんかいろいろ心に響きました、、ordinary大好きです！焦らず、作者様のペースでゆっくり更新まってます！大好きです。 (2021年3月15日 10時) (レス) id: 6db1a71cd8 (このIDを非表示/違反報告)
なそそ(プロフ) - たぬらさん» そう言って頂けて本当に嬉しいです、、後数週間は頑張れます有難うございます、！少しでも多くお話を書くよう心がけるので是非これからも読んで頂けると幸いです、！ (2021年1月10日 5時) (レス) id: 1a9c982c73 (このIDを非表示/違反報告)
たぬら - 続きが見たくてしょうがないです、、、。 (2021年1月8日 13時) (レス) id: 0545fdce9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なそそ
| 作成日時：2020年11月30日 2時
