triton ページ34
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「、ん… っ」
「おはよ」
「………、めっちゃガン見するじゃん」
「可愛いもん、」
目が覚めるとまず視界に入ったのは、お風呂上がりなのか上裸で首にタオルを巻いた状態の黒田。すぐに起き上がり昨日黒田によって切られたスマホの電源を付けて唖然とする。
「、ちょっと! もう8時なんだけど、!」
「んえ? そうだけど、」
「今日学校無かったっけ。」
「何言ってんの。火曜だから普通にあるよー」
「何故そんなに平然としている?」
「どうせA制服ないし」
「黒田はあるじゃん、」
「A置いていくわけないでしょ、笑」
課題も終わってないしね〜 、なんて黒田らしい事を呟いて、腹減った〜〜 とリビングにドタドタ降りていく。追いかけようとベッドから下りると足元に置いてあったのは 、
” これ着てね!!♡ ”と乱雑な字でかかれたメモとその下に丁寧に畳んである服。幸い、変なミニスカとか透け透けのシャツとかではなかったから 黒田らしくないなあと思いつつも有難くそれを着て下に降りる。
「え、めっちゃいい匂い…」
「A起きんの遅いからもう作っちゃった、」
「黒田料理出来んの、?」
「あったりまっえ〜。俺帰っても飯ねえから毎日自分でやってんだよ!?」
「あ、
…ごめん、」
初めて黒田の家に来た時に聞いたご家族の話。
黒田には1つ上に、成績優秀で出来の良いお兄さんが居たらしく、ご両親は小さい頃からそのお兄さんの方ばかりに目を向けていたらしい。
お母さんは 浮気癖があり小学生の頃に家を出て行って、お父さんも兄とは正反対の黒田に呆れた、とお兄さんを連れて中学3年に上がる頃に家を出ていってしまった、と話してくれた。
「この前兄貴にあったよ、」
「、なんて?お兄さん、」
「大学卒業したら親父離れて絶対ここ戻ってくるから、一緒に暮らそう、って」
「そっか。 、じゃあそれまでは私が黒田のお世話係だ。」
「え、お世話してくれんの?一緒に暮らすってこと?」
「暮らしません星輝捨てらんない。」
ちぇ〜、なんてあからさまに機嫌を損ねる黒田に、お昼は私が作るね、と声をかけてやると え、まじ!?やった何ヶ月ぶりだろAのごはん!!!とはしゃぎ出す。
やっぱり尻尾みえる、、、
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なそそ(プロフ) - カスミソウさん» 細かいところに注目して頂けてとても嬉しいです(;_;)とても励みになります、、!!有難うございます。頑張ります!! (2021年3月21日 16時) (レス) id: 9bade5f072 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - 平塚くんの「堂々と好きでいていいんだよ、」という言葉がなんかいろいろ心に響きました、、ordinary大好きです!焦らず、作者様のペースでゆっくり更新まってます!大好きです。 (2021年3月15日 10時) (レス) id: 6db1a71cd8 (このIDを非表示/違反報告)
なそそ(プロフ) - たぬらさん» そう言って頂けて本当に嬉しいです、、後数週間は頑張れます有難うございます、!少しでも多くお話を書くよう心がけるので是非これからも読んで頂けると幸いです、! (2021年1月10日 5時) (レス) id: 1a9c982c73 (このIDを非表示/違反報告)
たぬら - 続きが見たくてしょうがないです、、、。 (2021年1月8日 13時) (レス) id: 0545fdce9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なそそ | 作成日時:2020年11月30日 2時