azure ページ32
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「なに正座してんの、」
「 … ごめん黒田、」
「ん?、先髪乾かしな。 」
ドライヤー取ってくる、と立ち上がって部屋を出ていく
よく来るはずの黒田の家も今日は何だか落ち着かない
「ありがと、」
「俺が乾かしてあげよっか」
「いいの、?」
「えっ…?」
絶対触んなって言われると思った 。
なんて驚いた顔をしながらも ここおいでと自分が座っているベッドの足の間に座らせようとする。
「なんでここ?」
「近くいたい」
「犬か、」
「よく言われます〜」
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____
「ねえ、」
「んー?」
「聞かないの?」
「なにを、」
「、なにがあったのか」
「言いたくないでしょ?」
無理して言わないでいいよ、とドライヤーのスイッチを切ってから、はいおしまい、と乾ききった私の髪に指を通し始める。
「さらさら〜」
「どーも」
「CM出れるよこれ、」
気が済んだのか、ピタッと止まった手に
ベッドから立ち上がろうとすると、腰に回る腕にまた元の場所に引き戻される。
「なに、」
「近くいたいの」
、好きだから。
やっぱ犬じゃん、と突っ込もうとした私の声を遮ってそう言った黒田の、背中越しに感じる鼓動がどんどん早くなる。
・
「、 好きになってよ 、俺のこと …」
「 … くろ、だ」
弱々しく呟く黒田に 言葉を失いかけた時、
ぐらっと勢いよく 慣れない香りのするベッドに打ち付けられる背中と 視界に入る辛そうな黒田越しに見える天井に今の状況を理解する。
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なそそ(プロフ) - カスミソウさん» 細かいところに注目して頂けてとても嬉しいです(;_;)とても励みになります、、!!有難うございます。頑張ります!! (2021年3月21日 16時) (レス) id: 9bade5f072 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - 平塚くんの「堂々と好きでいていいんだよ、」という言葉がなんかいろいろ心に響きました、、ordinary大好きです!焦らず、作者様のペースでゆっくり更新まってます!大好きです。 (2021年3月15日 10時) (レス) id: 6db1a71cd8 (このIDを非表示/違反報告)
なそそ(プロフ) - たぬらさん» そう言って頂けて本当に嬉しいです、、後数週間は頑張れます有難うございます、!少しでも多くお話を書くよう心がけるので是非これからも読んで頂けると幸いです、! (2021年1月10日 5時) (レス) id: 1a9c982c73 (このIDを非表示/違反報告)
たぬら - 続きが見たくてしょうがないです、、、。 (2021年1月8日 13時) (レス) id: 0545fdce9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なそそ | 作成日時:2020年11月30日 2時