Joli ページ24
・
「そんなあからさまにテンション下げないの」
「だって …、なんでいないのほんと」
「推してんならシフトくらい把握しときなよ」
「違うよ今日金曜でしょいつも居るもん!!」
お店に入っていつもの席に着くなりお水を持ってきてくれた店員さんとその店員さんを見た瞬間、目の前で期待外れのようにしゅんとしてしまう名紬
「ちょっと私トイレ行ってくるわ、」
「ん、早く帰ってきてね、」
名紬といる時は、名紬のコロコロ変わる表情について行くので必死だったけど、1人になりトイレの鏡を見た瞬間先程の事がフラッシュバックして来て 鏡に映る自分の顔が徐々に赤くなってくる。
「ほんとチャラいあいつ …、」
可愛いね、なんて誰にでも口にしてるのであろう言葉も 距離が0になった時にふわっと感じた香水の香りも全部苦手なタイプにぴったり当てはまっているはずなのにどうしてもドキドキしてしまう。
「はあ、だめだ。」
気にしたら負けだ、と心の中で呟いて黒田に対して対抗心を燃やしたまま名紬の所に戻る。
「、えっ … ?」
少し近づいた所で向かいに座っていてはずの名紬が居なくなっていることに気づく
帰った …? は無いか。スマホも財布も置いたままだし、
いつか帰ってくるだろう、と席につこうとすると
「わたしと、付き合ってください、 …!!!」
「え、 …?」
奥のカウンター席に座る誰かに頭を下げる見覚えのある背格好。 に戸惑いを隠せない様子の男子高校生らしき制服を着た男の人。
「あれ、 店員さん …、?」
よく目を凝らしてみると名紬がこのお店に来る理由でもあるあの店員さんだと気づいて、
「ちょっ、と名紬 …!」
「へっ …、?」
「ごめんなさいほんとすぐ引き剥がしますんで、…」
「あの、」
「え、… 私 ですか?、」
あの、 と遠慮がちに呟く彼の目線は間違いなく私に向いていて どうされました? と一向に離れようとしない名紬の背中を強く叩きながら申し訳なさ全開の返事をした途端
・
・
「すき、 …! ! です 、」
・
……… は、?
・
803人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なそそ(プロフ) - カスミソウさん» 細かいところに注目して頂けてとても嬉しいです(;_;)とても励みになります、、!!有難うございます。頑張ります!! (2021年3月21日 16時) (レス) id: 9bade5f072 (このIDを非表示/違反報告)
カスミソウ(プロフ) - 平塚くんの「堂々と好きでいていいんだよ、」という言葉がなんかいろいろ心に響きました、、ordinary大好きです!焦らず、作者様のペースでゆっくり更新まってます!大好きです。 (2021年3月15日 10時) (レス) id: 6db1a71cd8 (このIDを非表示/違反報告)
なそそ(プロフ) - たぬらさん» そう言って頂けて本当に嬉しいです、、後数週間は頑張れます有難うございます、!少しでも多くお話を書くよう心がけるので是非これからも読んで頂けると幸いです、! (2021年1月10日 5時) (レス) id: 1a9c982c73 (このIDを非表示/違反報告)
たぬら - 続きが見たくてしょうがないです、、、。 (2021年1月8日 13時) (レス) id: 0545fdce9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なそそ | 作成日時:2020年11月30日 2時