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episode5 ページ6
貴方side
“大好きです”という言葉に心臓がすこし跳ねた
コーヒーが好きって意味なのに
「好きすぎて今日の朝も飲みました」
そう言って優しく微笑むお客さま
…あれ、なんだろう。なんか、
『前に、…どこかでお会いしましたか？』
て何を聞いてるの私
「…初めて、だと思います」
『あ、そうですよね！ごめんなさい。
変なことを聞いてしまって…』
「いえ。大丈夫です笑」
最悪、すごい恥ずかしいやつだ
お昼時になり急に忙しくなって皆がばたばたしていた
気がつくと、そのお客さまはもういなくて
少しだけ残念がる自分がいた
また来てくれたらいいな、なんて。
そんな風に思っていた私は
「……っ…」
そのお客さまが涙を流していたなんて知る由もなかった
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作者名：れい | 作成日時：2024年2月25日 14時
