君と過ごした数日が未来に出会いを生んだ。[オリジナル] (ページ19)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:2,845 hit

十八話　調理実習① ページ19

美「今日は女子は調理実習だね！」
愛「確かデコレーションカップケーキ作るんだよね！」
雪「うん！」
恵「調理実習のカップケーキと言えばジンクス3の本命カップケーキがあるのよ！」
美「セリフが言われたー！」ガーン
結「そんなのがジンクス3なの？」
美「そんなのどころじゃないのよ、確か本命を渡して食べてもらえば恋が長続きするの！カップケーキにはハート型のなにかをつけないといけないけどね。」
結「そうなんだ～。なんか思ったより深刻かも。」
襟「それよりも橘がさ、昨日カップケーキもらってたの見たんだけど。。」
雪「そうなの？！」
恵「私も見た見た！昨日、確か四組の子で...昨日四組はカップケーキ作ってたらしいの。」
結「そうなんだ。とにかく私も勇人のために頑張るよ！」
愛「その息よ！」
その頃勇人は
雷「おい、勇人...」
勇「ん？どうしたそんな辛そうな顔して何かあったか？」
雷「なにもねぇよ。」
勇「なんだよ。ってそれよりも昨日はなんかカップケーキもらってただろ？」
雷「え、あ、そうだったけ？」
勇「太陽が行ってた四組の不登校女子と最近仲がいいって。」
雷「まあな。」
勇「頑張れよ。お前が恋するとか珍しいんだから。」
雷「お前も！愛川さんにもらえるといいな。」
勇「何を？」
雷「恋ジンクス3本命カップケーキを」
ウインクして向こうへスタスタ歩く雷鬼。勇人はふと思った。
勇人あいつ絶対...きのう本命もらってるだろ？！
向こうへ歩く雷鬼は少し寂しそうだ。そして一週間まえに教頭先生と話したことを思い出す。

教頭「そのカップルは...愛川さんと神崎くんです。」
雷「やっぱり、どこかあいつらと似てると思ってたんですよね。あのやり方しか二人を結ぶ方法はないんですか？あんなの残酷過ぎます。」
教頭「今の時点ではあの結ばれる方法しか見つかってません。」
雷「そうですか...」
教頭「でも疑問に思うことがあるの。。どうやって葉蝶さんはあの本を見つけたのかしら。」
雷「え...？」
教頭「あの本はね、確か私が燃やしたの。いろいろと危なかったから。でもよみがえってるの。」
雷「それって魔法の本という意味にもなるんですか？」
教頭「そうかもね。」
雷「今日のことは勇人には言った方がいいですか？」
教頭「もう少し時間がたったときの方がいいわ。あの子達も忙しそうだし。」
雷「はい。」

雷鬼は好きな人と結ばれると知って自分がどれほど幸せかがわかった。だから結たちの結ばれない運命を解決したいと思った。