君と過ごした数日が未来に出会いを生んだ。[オリジナル] (ページ11)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:2,844 hit

十話　体育会④ ページ11

前回のあらすじ
借り物競争が始まり一番最初のランナーの結が出発した。出した札は習わし通りの好きな人札だ。戸惑ってしまっている。さて！どうなる？！

結は戸惑っていた。
どうしよう...習わしは本当だったんだ。
するとアナウンスが出た札を紹介した。
アナウンス「黄色ブロックは友達札、緑ブロックは先生札、青ブロックは校長先生札、そして紅ブロックは好きな人札。」
雪「あれ、わざわざいっちゃう？」
愛「結大丈夫かな？」
美「さすがにアナウンスがあんなこと言うなんて思ってなかったよ。」
恵「さすがにやばくない？」
すると周りはざわついた。ざわつきを聞いて聞いてますます戸惑ってしまう結そろそろ泣き出しそうになるとき、順番にたっていた勇人が走って結のところへいった。
勇「結、お前が誘いに来ないから来ちゃったぜ。」
結「勇人...」
勇「あのときいっただろ？好きだって。」
結「でも...今からだったら他のチームに追い付くかな...」
勇「俺たちは最強だろ？」
そういい、結の手を引いた。そして二人は手を繋ぎ走り出した。二人は足がクラスで一番速いから、どんどん他のチームを追い付き青ブロックと対立になった。
しかし、とうとう青ブロックを追い上げ一位にゴールした。
美、雪、愛、恵「やったー！」
すると結は勇人にいった。
結「ごめんね。出番もうすぐなのに。体力減らしてしまって。」
勇「体力なんて全然あるぜ...困ったときがあったらいつでも言えよじゃあ、俺出番だから...」
そういっていった。そして体育会が終わり見事紅ブロックは優勝した。みんなは借り物競争の時のことなんてすっかり忘れて、教室で先生が来るのを待っていた。結が係りで準備が遅くなったときあわてて教室に帰っていた。その時男の子と廊下の角でぶつかった。
相手の男の子「ごめんなさい、大丈夫ですか？」
相手の男の子の手を引き起き上がらせた。
結「すみません、いそいでて。」
相手の男子「いえ、こっちこそ、前をよく見てなくてすみません...、急いでるんでしょ？早くいった方がいいですよ。」
結「あ！そうだったありがとうございます！」
そういい走っていった。男の子は結の後ろ姿を優しく見守っていた。その頃、結と同じチア部員と早野襟はアナウンスのイタズラの犯人を突き止めて色々ともめあっていた。犯人は赤根鈴音の仲間だったらしい。
それはさておき、結は考えていた。
あの人なぜ制服だったんだろう。今日体育会だよね
不思議そう思いながら教室に帰っていった。