君と過ごした数日が未来に出会いを生んだ。[オリジナル] (ページ1)

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プロローグページ1

桜が咲いている木下にいるとあの日を思い出す。私の名前は愛川結。小学四年生の冬、親と喧嘩して家出をしてしまった。道端で泣いていた私を一人の少年、神崎勇人が慰めてくれた。
勇「どうして泣いてるの？」
結「家出しちゃって。」
勇「なーんだ」
そういい笑いだした。
結「な、何がおかしいのよ。私は帰るか帰らないか真剣に悩んでるのでも今帰っても怒られるから正直帰りたくない。」
勇「じゃあ、俺といろ！俺もさぁ昨日から家出してきたんだ。」
結「え？貴方も？」
勇「あぁ、そういやお前の名前聞いてなかったな。俺は神崎勇人。お前は？」
結「私は結、愛川結。あなた何年生？」
勇「俺？俺は小学四年生」
結「じゃあ、私と一緒だ！」
勇「そうなのか？！よかった～。なんか同世代がいると心強いな。」
彼はそういい笑った。
そして二人は楽しい短い数日を共に過ごした。
ある日の夕方のこと二人はいつものように楽しく過ごしていた。
勇「結。俺はお前のことが好きだ！」
結「勇人...わたしも勇人が好き！」
勇「ずっと一緒いよう！」
結「うん！約束！」
そういい指切り拳万をした。
指をきったとき
勇父「いたぞ！」
結母「いた！結来なさい！」
二人は親から見つかった。どうやらお互いの親が二人の居場所を特定したようだ。二人は必死で逃げた。
桜の咲いてない木下まで。この先には警察がいた。
警察A「君たち結さんと勇人くんだろ？」
結、勇「どうして？」
警察B「お家に帰りなさい。お父さんとお母さんが心配してこっちまで連絡が来ました。貴方達はここでさよならをしなければなりません。」
勇「そんな。」
その時結の母親が来た。
結母「見つけた。ほら、帰ろう結。」
結「嫌だ！絶対に帰りたくない！勇人といたい！」
勇父「勇人、帰ろう。」
勇「嫌だ！絶対にかえらない。約束したんだ！結とずっと一緒にいるって」
二人は親に手を引かれて引き離された。
勇「結！」
結「勇人！」
その時思った。神様はどうしてこんな運命にしたのか。初恋は桜の咲いてない木下で終わった。
もう高校生になるがその事はまだ覚えている。
あの日のことは忘れない！いや。忘れてはいけない。
勇人も私と同じ高校生だ。勇人に負けないくらい私は頑張る。
桜の咲いている木下真っ直ぐに高校、花園高等学園へむかった