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A「そうですね笑」
私はスタッフさんと一緒に紫耀と幽霊役の女性が
2人きりで過ごしている部屋に突撃した。
A「紫耀〜！」
平野「うわ！！！？！？！？びっくりした！！！？！？」
私はただ普通にいつも通り紫耀の名前を呼んだだけだったのに
そんな私の声にさえも大きく腰を抜かして紫耀は驚いた。
きっと今は何をしてもビビってしまうみたい。
あまりにも可哀想すぎたからここでネタバラシ。
A「紫耀、実はこれねモニタリングなの。」
私のあとに続いて入ってきたスタッフの服に
モニタリングと書いてあるのを確認してからようやく
紫耀は今目の前で起きていることを理解したらしい。
平野「はぁぁぁ〜！！！！？もう本当びっくりした…！！
じゃあこの幽霊も偽物…？」
A「そうだよ笑」
平野「もうやめてよ〜〜笑
このままだったらどうしようって思っててさ、
この幽霊さんと友達になるしかないのかなって
俺結構本気で考えてたんだからね！？！？」
A「怖いのは分かるけどどうしてそうなんの笑
紫耀の反応すごく面白かったよ笑」
平野「俺で遊ばないでくれる！？！？」
そう言うと紫耀は私の服の袖を指先でキュッとつまんだ。
A「まだ怖い？笑」
平野「怖いに決まってんじゃん……情けないって分かってるけど」
スタッフ「ということで撮影は以上です〜！
ありがとうございました！」
A「ありがとうございました〜」
ネタバラシが終わって撮影も無事に終了した。
次はこのドラマの衣装のまま別の場所で撮影が始まる。
今度は普通にドラマの撮影。
私たちは用意されたロケバスに乗ってロケ地に向かう。
未だに服に違和感を感じる。
袖の方を見るとそこには私の袖をまだギュッとつまんでいる
紫耀の指があった。
A「いつまでこうしてんのーー
あれはドッキリって分かったんだし大丈夫でしょ？」
ロケバスに乗った今も隣で私の袖を掴んでいる。
平野「じゃあこれでいい？」
そう言うと今度は袖ではなく私の手を紫耀は握った。
A「えっ…？」
平野「これなら怖くない。」
A「ふふ、そうだね。」
私は優しく微笑みながら紫耀の手を握り返した。
A「こんな仲良しな感じになっちゃってるけど
これからどんなシーン撮影するか分かってる？」
平野「もちろん！！
………俺がAに肉でぶっ叩かれるシーン…だよね？笑」
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作者名：ゆうか | 作成日時：2022年9月7日 21時
