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風磨くんとの電話も終わり、私は気持ちを切り替えて
春のドラマの打ち合わせに向かった。
今日は共演者との顔合わせ。
まだ共演者を知らされていない私からすれば大事なお仕事。
仲良しなお友達とかいるといいなぁ〜。
そんな呑気なことを思いながら私はスタジオに入った。
??「あれ！？A！？」
名前を呼ばれたので前を見るとそこには
私よりずいぶんと背が高い親しみのある顔があった。
A「大志くん…！？」
今まで何度もドラマや映画で共演の回数を重ねてきた大志くんが
目の前にいた。
A「もしかして…花のち晴れに出るの！？」
中川「うん、そうだよ。笑」
A「出るなら言ってくれれば良かったのに〜！笑」
中川「ダメだよ笑言っちゃダメって
マネージャーさんにも強く言われてたし、
まさかAがいるなんて思わないじゃん？」
A「確かにそうだよね笑
もしかしてさ、神楽木晴役…？」
中川「ううん、僕は天馬だよ。」
A「あ、そうなの！？」
大志くんが晴役だったと思ったんだけど違ったのか…
少し残念。
だけど大志くんが演じる天馬くんは
音ちゃんの婚約者っていう設定だもんね。
大志くんとまたたくさんお仕事で関われそうで
少し安心と嬉しい気持ちでいっぱい。
でも…そしたら晴役は誰…？
??「晴役が俺で残念だったね」
A「ん？」
後ろからそんな風に声をかけられたので
すぐに後ろを振り返ると昨日も会った人がいた。
A「え…紫耀！！？何でここに！？
え、どういうこと！？」
平野「晴役は俺だよ笑」
A「えええ！？何それ！？知らなかったんですけど！！
聞いてないんですけど！！！！」
平野「だからそれに関しては
中川くんも俺も言えない約束なんだって。笑」
嘘でしょ…
紫耀と共演するなんて思いもしなかったから
驚きすぎて言葉が何も出てこない。
平野「まさかこんな所でお仕事が一緒になるなんてね。笑
一緒にお仕事するの初なんじゃない？」
A「確かに初だよね…ずっと長くいるのに。」
大志くんとは何回も共演してきたけど
付き合いが長い紫耀とはこれが初めての共演。
平野「そういえば昨日捻ってた足は大丈夫なの？」
A「うん、何とか。笑
まだちょっとだけ痛むけど。」
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作者名：ゆうか | 作成日時：2022年9月7日 21時
