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A「なんか分からないけどすごく楽しそうだね」
私は女の人と入場してさっきの椅子に座った。
平野「面白い話聞いちゃった〜」
A「え、何？」
すると普通に話す時と同じ声の大きさで喋ればいいのに
何を考え始めたのか紫耀は私の耳に近づいて
小声で耳打ちをしてきた。
距離が近づいたことによってふわっと紫耀の香りが匂う。
平野「……この男の子、本当にすごい能力持ってる…！」
A「それ収録前に聞いてたよね？」
平野「俺信じてなかったもん！！本当だったんだ……」
それだけ言うと紫耀は私から離れた。
次のドッキリ。
次は男の子の後ろに紫耀にしか見えない幽霊が現れる。
もちろん私たちは見えてないふりをするだけ。
紫耀はどんな反応するのかな笑
幽霊の姿をした人が男の子の後ろにそっと現れた。
まだ紫耀は気づいてなさそう。
平野「はい、それで〜〜…………んええええええ！？！？！？」
隣に座っていた紫耀の姿が見えなくなったと思ったら
紫耀は椅子から飛び跳ねてそのまま床に転がり落ちていた。
A「紫耀……？」
やばい、笑っちゃいそう。
こんな面白い反応を咄嗟にできる紫耀はやっぱり天才。
平野「ね、ねぇ！！男の子の後ろ！！
ねぇ君！！後ろ見て！」
そう言われて男の子が後ろを振り返る。
もちろん見えていないふり。
男の子「ん？何？何もいないけど……」
平野「へぇぇぇ！？！？何で！？俺だけ見えてるの！？
Aは！？見えるよね！？」
A「ごめん、何言ってるの？
どっからどう見ても誰もいないよ？」
平野「そんなぁぁぁぁ……
うわっ！！！！」
紫耀が怯えている時急に電球が消えて辺りが暗くなった。
これも仕掛けのひとつ。
私たちは暗闇で何も見えないうちに紫耀だけを部屋に残して
3人で部屋の外に出た。
そしてまた隣の部屋に行きモニターをチェックする。
平野「ねぇ怖い〜〜A〜〜……うわっ！」
私の名前を呼んで1人で怖がっている紫耀。
今度は急に電気がついて辺りが明るくなった。
紫耀の目の前にはさっきの幽霊の姿。
幽霊と紫耀は部屋で2人きりになった。
平野「え！？！？待って！？
誰もいないんだけど！？何で！？！？！？
どこ行ったの！？」
めちゃくちゃ動揺していて今にでも泣き出しそうな紫耀。
スタッフ「そろそろ可哀想になってきたし行きますか」
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作者名：ゆうか | 作成日時：2022年9月7日 21時
