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平野「何？照れてんの？」
A「うるさいなぁ笑」
女「本当仲が良いんですね」
A「日頃から気だけは合いますからね」
平野「気だけとか言わないで！？」
女「あ、それでは次にAさんにはちょっと隣の部屋に
移動してもらって話を聞こうと思うので
平野さんはここでこの男の子と待機しててください」
平野「はい、分かりました。」
いよいよドッキリに向けて本格的に動き出す時が来た。
私は隣の部屋でインタビューを受けると見せかけて
紫耀がいる部屋に隠されたカメラから見える光景を
モニターで確認する。
男の子「ねぇねぇ…ここだけの話していい？」
平野「ん？どうしたの？」
少し幼い男の子に紫耀は優しく声をかけた。
男の子「僕ね超能力が使えるの。
ほら見て、あそこの電気。俺自分の意思だけで消せるんだよ」
平野「え？えええ！？……嘘だぁ〜笑」
紫耀がそう言った後に男の子は隣の電気をじーっと見つめた。
すると勝手に電気が消えた。
もちろん仕掛け側が電気を操作しているだけなのだけど。
そんなことを知らない紫耀はこの光景を見て
ピクリとも動かずに固まった。
平野「………え！？！？嘘でしょ！？え！？！？
すっご！！！！！ええ！？」
A「あんなに信じないって言ってたのに
めっちゃ信じてる笑」
平野「俺にもその力欲しい！！！！俺もできるかな！？」
男の子「僕が力を貸せばあの電気は君でも消せるよ」
平野「本当！？！？
え、え、えええええ〜い！！」
A「『えええええ〜い！』って何！？笑
待ってお腹痛い！！笑」
私は隣の紫耀の部屋に聞こえないぐらいの声で笑った。
本当は盛大に笑いたいのに声を押し殺すだけで必死。
紫耀のちょいダサな掛け声と共に電気は消えた。
これならきっと紫耀も疑うことはないでしょ。
男の子「あとね、僕と一緒にいると幽霊？みたいなものが
見えるらしいんだよね。
今日もどこかにいる予感がする……」
平野「幽霊見えんの！？！？ええ！？！？
俺も！！俺も超見える！！！！」
怖がるどころか紫耀は共感し始めた。
スタッフ「予想外の展開になりそうな気もしますが
とりあえずAさん、再開しましょう。」
A「はい、分かりました。」
紫耀の返答がどれもこれも予想外すぎて
スタッフも展開を読めないらしい。
臨機応変に対応しなきゃ。
A「ただいまー」
平野「おかえり！！」
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作者名：ゆうか | 作成日時：2022年9月7日 21時
