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菊池「間違い電話じゃねーから！笑
電話切るのやめろよ！
ってか今それどころじゃねーんだから俺の話聞け？」
A「あーーもう。何？ダル絡みは要らないから。」
菊池「今朝のWS見た！？
ほら！！ちょうど今やってるから見ろよ！！」
A「何………えっ」
私が風磨くんに指示された通りにテレビをつけると
昨日のデビュー会見の様子が特集されていた。
普段私エゴサしないからこういう風に話題になってることも
気づかなかった…。
そんなに注目されてたの…？
菊池「ほら、今のA！！
紫耀に本気で照れてる爆笑」
テレビでは私がずっこけそうになったシーンを
紫耀が支えてくれたシーンが流れた。
そしてそのままお姫様抱っこでステージまで
運ばれていく私。
紫耀を見つめる私の表情は明らかに顔が赤くなっていて
照れていることが伝わってくる。
A「うわぁぁぁ！！え、これって全国放送！？」
菊池「全国放送じゃなくても他の曲でも
取り上げるだろ笑」
A「はぁーーーー最悪！！
超恥ずかしいんだけど！！！！！」
更にSNSの反響までこの局は取り上げていた。
『やばい！紫耀くん本当の王子様みたい！！』
『Aちゃん本気で照れてて可愛いwww』
『Aちゃん足捻っちゃったのかな？』
『1番先に駆け寄る紫耀くんかっこよすぎ…！』
A「ま、まぁ、これも計算通りって感じかな…！
私は紫耀の引き立て役になっただけだから…笑」
菊池「とか言いながら本気で照れてたくせに笑
お前岸のことが好きじゃなかったの？」
A「大丈夫。それはないから。
優太に恋をしないことが今回のデビューの条件だし。」
菊池「何だよその条件笑
絶対A守れないやつじゃん笑」
A「バカにすんな？？
てかさ、朝から電話してきたかと思えばこんな話題？
もう用はないよね？
私今日も仕事だから電話切る。バイバイ。」
そう思って私が電話から耳を離した時。
菊池「待てよ。」
急に低い声が聞こえてきた。
A「もー何？」
菊池「デビュー決定おめでとう。」
A「…ありがとう。笑」
風磨くんは普段かなりの不器用だけど
ちゃんと素直にこうやって言えるんだね。笑
あ、バカにしすぎか。すいません。
菊池「何かあったらすぐ頼れよ。
俺にも何かできることあるかもしれねーし。」
前までは演技の先輩として風磨くんが頼る側だったのになぁ。
大人っぽくなったんだね。笑
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作者名：ゆうか | 作成日時：2022年9月7日 21時
