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平野「めっちゃ緊張したよ。笑
けど楽しめたからよかったかなって。
お芝居好きになれそう」
A「おおっ！まだちょっとしか撮影してないのに
急に余裕そうな発言しますね紫耀さん〜」
平野「そうやって俺をいじるのやめようよ笑
てかさ、Aいつも共演者とそういう事してるの？」
A「そういう事って？」
平野「だから〜〜その〜……
共演者を本気で好きになる…とかさ。」
A「あ〜！！してるしてる！
おかげでいつも名演技が生まれてる！笑」
平野「岸くんのことが好きでもそういうことしてるの…？」
A「何でそんなに優太に突っかかるの？」
撮影が始まる前も優太のことをやたらと紫耀は気にしていた。
何でそんなに気になるの？
平野「だってあんなに仲良しだし幼馴染みでしょ？
それにAは岸くんのこと好きなんじゃ…。」
A「私もさ。
そろそろ諦めないといけないのかなって思い始めてるの。
片思いってめっちゃ辛いよ？
どんなに頑張ったって報われないし、辛い結末しかないんだもん」
＊＊＊
平野side
A「私もさ。
そろそろ諦めないといけないのかなって思い始めてるの。
片思いってめっちゃ辛いよ？
どんなに頑張ったって報われないし、辛い結末しかないんだもん」
それ、俺がさっき心の中で言った言葉のまんまじゃん…
今Aのことを好きになっても苦しいだけ。
悲しい結末しかない。
Aも同じ思いで岸くんを追いかけてたんだ。
A「だからこのお仕事を利用して
優太のことを忘れるぐらい紫耀のことを好きになろう！
って思ってたけど、それじゃ紫耀に迷惑がかかっちゃう。
私、最低なこと考えてた。ごめんね、紫耀。」
そう言って涙を流しながらAは俺に謝った。
そんな悲しい顔されたら、
俺、どう対応すればいいか分からない。
ハンカチをAに手渡そうとしたその時。
A「それにやっぱり、優太のこと忘れられなくて。
嫌いになれないんだよね、どんなに思わせぶりなことされても。」
ハンカチを渡そうとした手は引っ込んだ。
それは俺がAに思ってることと似てたから。
いくら仕事だからって、思わせぶりな事されても
結局俺はずっとAの事が気になって仕方ないんだと思った。
泣きながら歩くA。
そのまま数分後にAの家の前に到着した。
A「送ってくれてありがとう。
また明日から撮影頑張ろ！」
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作者名：ゆうか | 作成日時：2022年9月7日 21時
