King & Princeの姫2 (ページ11)

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それに仮に俺がAに恋をしても待っているのは

悲しい結末だけだよ…。

そんな事を考え始めたらキリがなくて

結局あんまり寝れないまま朝になってしまった。

今日クランクインの日なのに。

Aに会う日なのにコンディションは最悪。

そして気づけば予定より30分以上早く現場に着いてしまった。

すると現場には既に大志くんがいた。

平野「おはようございます！早いっすね」

中川「紫耀くんも早いじゃん。どうしたの？」

平野「実はあんまり昨日寝れなくて…。笑

居ても立っても居られなくて早く来ちゃいました笑」

中川「そういうことね笑

あ、そういえばずっと聞きたいことがあったんだけど」

平野「何ですか？」

俺この前大志くんに変なことでもしてたかな…

中川「この前Aをお姫様抱っこしてた時、

紫耀くんどんな気持ちだったのかなって。笑」

ええええ！！？！？！？それ聞く！？！？！？

質問の内容が予想を上回りすぎる内容だったので

俺は衝撃を受けすぎてその場に硬直した。

中川「Aはすごく可愛いって世間的にも有名な話でしょ？

そんな美女を抱いたあの時の気持ち気になるなって笑」

ちょっと待って！！！！

抱いたって言い方良くない！！

平野「ま、まぁ普通に可愛かったですけど…？」

そのせいで寝れなくなったとか苦しいとか

死んででも言えない…！

かっこ悪すぎる…！！

中川「ははっ！笑

顔に出てるよ笑紫耀くんって本当面白いんだね」

平野「ウケ狙ってこんなことしてるわけじゃないですからっ！」

もう今の苦しい状態でいっぱいいっぱいだよ…

中川「もう既に余裕無さそうじゃん。笑

これから大変だよ〜〜」

平野「何でですか？」

中川「あの子は無自覚モテ女子だからね！！

共演者の誰もが1度は恋に落ちてしまうって

業界の中でも噂になってる」

平野「え…？じゃあ大志くんも…？」

中川「3回も共演したし今は何とも思ってないけど

初共演の時は結構本気で好きだったかも？笑」

平野「ええーーーっ！！初耳ですそれは…」

中川「あんまり公にしちゃいけない情報だからね。笑

だから紫耀くんも頑張ってね！」

平野「ええ！？何をですか！？！？」

中川「そろそろタメで俺らも話そうよ笑」

そう言って俺の質問は流されてしまった。

もう恋に落ちかけてるようなもんなのにこれからどうすれば…。

そんな感じで俺が途方に暮れているとAがやって来た。