君と描きたい未来がある (ページ40)

今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:13,086 hit

episode38★｡.* ページ40

廣瀬side

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ズキンと、胸が鳴った。

だから嫌だったんだ。

人と関わると、誰かを傷つけることになるから。

それが分かっていたから、彼と会うのは誰もいない時と決めていた。

なのに、私が浮かれていたから……。

？｢なんでって、そんなの霧野にしか分からないよ。｣

廣｢！｣

私の目線の先の彼に、4人も目を向けた。

？｢そもそも彼女を責める理由はどこにもない。そう思わないか？｣

廣｢神童くん…｣

そこには、クラスのゴミ袋を手に持った神童くんの姿があった。

｢神童くん…！？｣

｢…廣瀬さんは、霧野くんを独り占めしようとしたのよ！？｣

廣｢独り占めって……｣

神｢霧野の独り占めなら、俺の方がしてると思うけどな。｣

｢っ…それとこれとは違っ……｣

神｢違う？同じだろ。｣

神童くんは、冷たい笑みを浮かべて言った。

神｢それを違うと言う奴になんて、あいつは一生振り向かないな。｣

｢っ……｣

｢…行こっ…｣

彼女達は、神童くんの隣を通り過ぎて校舎内へと戻って行った。