episode19★｡.* ページ21
霧野side
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《ごめん！少し遅れます(＞_＜)》
廣瀬からのメールを確認し、携帯をポケットにしまう。
霧(廣瀬って顔文字とか使うんだ……)
数分後、小走りでこっちに向かってくる廣瀬が見えた。
廣｢ごめん、おまたせっ！｣
霧｢大丈夫、俺もついさっき来たとこだし。行くか。｣
廣｢うんっ。｣
2人で電車に揺られながら、会場へと向かう。
1時間ほどで最寄り駅に辿り着いた。
ふと、左腕の時計を見る。
霧(もうこんな時間か…)
霧｢廣瀬、向こう着くまでにどこかのお店でお昼にしないか？｣
廣｢うん、いいね。｣
俺達は、そのまま近くのカフェに入った。
普通に昼食を食べ、普通に店を出る。
また普通に歩きだし、普通にひまわり畑について…
霧｢…なぁ、広瀬。｣
廣｢ん？｣
霧｢……いや、なんでもない。｣
彼女の様子が少しおかしいと感じたのは、果たして気のせいだったのだろうか。
しばらく辺りを散歩した後高台に登り、そこのベンチからひまわりを眺めた。
廣｢きれい…｣
そう言って廣瀬はカバンからスケッチブックを取り出し、絵を描き始めた。
廣｢誘ってくれてありがとね、霧野くん。｣
霧｢楽しんでくれてるみたいで良かったよ。｣
廣｢夏休みはバイトと絵と勉強以外には、特にやることなかったから。まぁ今も絵描いてるけど……
友達と遊びに来れて、楽しいっ。｣
廣瀬は弾んだ声で言う。
霧｢三笠とかとはどこにも行かないのか？｣
廣｢…！｣
廣瀬は突然下を向き、悲しそうな笑みを浮かべた。
廣｢行かないよ……いないの。｣
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作者名：☆Cirno☆ | 作成日時：2019年6月22日 15時
