君と描きたい未来がある (ページ16)

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episode14★｡.* ページ16

廣瀬side

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廣｢おまたせっ。｣

霧｢廣瀬！｣

帆｢ヒロインちゃん。｣

扉を開けた瞬間、霧野くんの顔がぱあっと明るくなるのが分かった。

郁人さんに絡まれていたんだろうか。何となくそんな気がする。

帆｢それで？｣

郁人さんは、頬杖をついて私達を見た。

帆｢君らの関係は？｣

廣霧｢｢え？｣｣

霧野くんと目を合わせる。

廣｢同級生…じゃ、遠い？｣

霧｢無難に、友達？｣

廣｢気が合う友達！｣

霧｢それだ！｣

今度は2人で郁人さんを見る。

帆｢なんだ、てっきり付き合ってるのかと思った。｣

霧｢え、付き合ってる？俺と廣瀬がですか？｣

廣｢何言ってるんですか郁人さん。ありえないですよ。｣

帆｢そう？｣

廣｢はい。私に彼はもったいないですから。｣

霧野くんは、かっこよくて、爽やかで、優しくて。

温かくて、気遣い屋で、真面目で真っ直ぐで。

私なんかにはもったいない人。

私が彼と一緒にいれるのは、“気が合う”っていう理由だけ。

帆｢似たもの同士…なのかもね。｣

この時はまだ、｢そんなわけない｣とはっきり言えた。

彼の、2年前の話を聞くまでは。