最後の祈りを【蘭ジャン】 (ページ2)

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神の声が聞こえるならページ2

シャルル王子に援軍を頼みに行く道中。

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ジ｢…………｣

ジャンヌは、自分のペンダントを不安そうな顔で握っていた。

霧｢…シャルル王子が、援軍を出してくれるといいな。｣

そんな不安を少しでも和らげようと、出来るだけ優しく声を掛ける。

ジ｢えぇ…それが神のご意思なのですから。｣

ジャンヌは、笑ってそう答えた。

霧｢…神、か…｣

神が本当にいるのなら、俺にも教えて欲しい。

俺が進むべき道を。共に歩むべき仲間を。

神『今回はお前が一緒だ。心強いよ。』

果たして俺は、本当に神童に必要にされるほど大きな存在なのだろうか？

神童はどんどん進んでいく。

俺がどんなに必死で追いかけても、どんなに必死で手を伸ばしても、届くことは決してない。

少し前までは、隣を走っていたはずなのに。

……強く、なりたいなぁ…。

せめて、あいつの親友に値するくらいには。

そしてあわよくば、彼女を守れるように……。

ジャンヌの横顔を見ながら、少しだけ微笑んだ。