純粋カップル ページ49
陸人side
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叶｢三井くん、これ！｣
陸｢あ……ありがとう！｣
2月14日。今日は、菊池さんと過ごす2回目のバレンタインデー。
叶｢あのね、今年はちゃんと1人で作ったの！だから美味しいかは分かんないけど…。｣
陸｢そうなの！？…じゃあ、いただきます…！｣
袋から1つ取り出し、口元に運ぶ。
陸｢……うん、美味しい！これ美味いよ菊池さん！｣
叶｢本当…！？良かったぁ…。｣
彼女のお菓子作りの腕は格段に上がっていた。
きっと、たくさん努力したんだろう。
あぁ…俺のために…泣きそう…。
叶｢それで……あの、三井くん…｣
菊池さんは、顔を真っ赤にしたまま下を向いた。
陸｢……？｣
すると、今度は勢いよくあげて俺の顔を見る。
叶｢りっくんって呼んでいいっ…！？｣
陸｢っ……！！｣
びっくりした。びっくりしたけど、嬉しかった。
叶｢だ、ダメかな…。｣
陸｢あ…いや、ダメって言うかその……個人的には……｣
顔が見れない。目を合わせられない。
陸｢陸人の方がいいなって……。｣
叶｢！……じゃあ…陸人くんっ！｣
陸｢！！｣
何だこれ、これ何だ。
というか何この可愛い生物、本当に俺の彼女ですか？？？
陸｢溶けそう……｣
叶｢へ……！？｣
嬉しい。ずっと呼んでもらいたかったから。
……じゃあ、俺も……
陸｢叶芽……。｣
叶｢ふぇっ……！？｣
横目で、彼女の顔を見る。
彼女は真っ赤な顔をこちらに向けて笑っていた。
叶｢……嬉しい……。｣
陸｢……可愛い……。｣
あ、漏れた。
思わず思ったことを口にしてしまった。
でもなんか……なんだろう……
幸せだぁ……。
･
･
･
陸｢…ってことがあったんだよ！な！？俺の彼女可愛いよな！？｣
イ｢初々しいカップルだなぁ、てかそれだけ？｣
陸｢それだけって？｣
イ｢いやぁ、それはさぁ〜…｣
真｢無理だよイズ。陸人達にはまだ早すぎる。｣
陸｢え？何が？｣
つ｢というか、そういうイズはどうだったんだよ？｣
イ｢それがさぁ、聞いてよ〜……｣
終わり
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作者名：☆Cirno☆ | 作成日時：2018年11月4日 14時
