かくれんぼ (ページ34)

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クリスマスイブページ34

叶芽side

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叶｢ごめん、待った！？｣

陸｢ううん、俺も今来たところ！｣

今日は、クリスマスイブ。

去年も一昨年もユキ達と過ごしていたけど、今年は違う。

叶｢それじゃあ…行こっか！｣

私と一緒にいるのは、三井くんだ。

今日は三井くんとデート。

これから映画を観て、それから…

あぁもう…楽しみすぎる！

陸｢どの映画がいい？｣

叶｢え、なんでもいいの？｣

陸｢うん！｣

叶｢じゃあ…これ…。｣

私が選んだのは、高校生の恋愛ストーリーだった。

三井くんは優しい。

こういう時も、私の意見を優先してくれる。

陸｢チケットとポップコーンも買ったし…行こう！｣

叶｢うん！｣

その映画は、自分の気持ちを表に出せない女の子と太陽みたいに笑う男の子の話。

まるで…私達のようだった。

友達に助けてもらいながら、出会ったその2年後に付き合う。

私達も……。

陸｢映画面白かったね！この後、どうする？｣

叶｢…三井くんはどうしたい？｣

陸｢俺？俺は菊池さんがやりたいことなんでも…｣

叶｢どうしたい！？｣

陸｢！…じゃあ、駅前歩こうか…？｣

少し強引に聞いた私に、頭にはてなを浮かべながら答える三井くん。

困らせてごめんなさい。でもね、私あなたに恩返ししたいの。

この2年とっても楽しかった。

それが、私だけじゃなければいいな。