君と空を見上げれば２ (ページ4)

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episode45☆*: ページ4

霧野side

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霧(来るんじゃなかった…)

俺は今、猛烈に後悔している。

毎年クリスマスイブの夜は神童の家で過ごしているため(サンタからのプレゼントは25日の夜)、今年も例年通り神童の家に来ているのだが。

神｢それでAがさぁ……｣

霧｢可愛かったのか？｣

神｢え、なんで分かったんだ！？｣

さっきからこればっかりだ。

確かに今日のことを話してくれとは言った。

でもここまでAの可愛さについて語られるとは誰も思わなかっただろう。

そりゃあ同じような話何回も聞いてりゃ分かるよな。

さすがにのろけばなしも飽きてきた…。

霧｢とにかく！今日のデート成功したんだな？なら良かったよ。｣

神｢あぁ！ありがとな霧野、お前が一緒にプラン考えてくれたおかげだよ。｣

確かにそうだ。否定はしない。

放っておいたら高級ホテルのビュッフェとか食べさせそうだ。

そんなの俺達庶民には耐えられない。

霧｢どういたしまして。｣

順調みたいで、本当に安心した。

霧(お似合いすぎるんだよなぁ、この2人…)

例えばそれぞれのどタイプの人が目の前に現れたとしても、2人はお互いを選ぶんだろう。

そんな2人が羨ましい。

ブー……ブー……

そんなことを考えていると、俺の携帯が揺れた。

メールだ。携帯を開き確認する。

《霧野先輩

Merry Xmas！！夜中にすみません(*_ _)

明日楽しみですね！

先輩と過ごせるなんて、とっても嬉しいです(*´ω`*)

それじゃあまた明日！おやすみなさい。

緋彩》

霧(緋彩……)

嬉しい。けど、少し申し訳なくなる。

彼女には、俺なんかより幸せにしてくれる人がいるのに…。