episode24☆*: ページ26
神童side
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浜｢お〜い神童！霧野！｣
ビーチバレーを終えた3人が、俺達がいるテントに向かってくる。
神｢どうかしたか？｣
そう尋ねると、浜野は近くのプールを指差した。
そこには、サッカー部の1年生の姿があった。
霧｢お、早速発見だな。｣
その中に、紅月を見つけた。
浮き輪に乗ってひっくり返された天馬を見ながら、楽しそうに笑っている。
────ドキッ。
……まただ。
なんなんだ、｢ドキッ｣って。
実は、こうやって紅月を見た時に胸が鳴るのは初めてじゃない。
結構良くある。その度疑問を持つ。
こんな気持ちは、知らない。
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Aside
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紅(神様、ありがとう…！！)
誰にも気付かれぬよう、心の中で神様にお礼を言った。
神童先輩達に会えたからだ。
今はもう分かれてしまったけど、ついさっきまで一緒に遊んでた。
休日の神童先輩はいつもと変わらずやっぱりかっこよかった。
会う度会う度、｢好き｣の気持ちが少しずつ大きくなっていく。
空｢Aちゃん？｣
紅｢……あ、呼んだ？｣
空｢どうしたの？もしかして、神童先輩のこと考えてた？｣
紅｢へっ！？｣
空野さんはふふっと笑ってから、空を見上げた。
空｢恋って難しいよね…遠すぎても上手くいかないけど、近すぎてもだめだもん。伝えたら全部終わっちゃいそうで怖いんだよね。
…私って臆病なのかな。｣
空野さんの目線の先に、松風くんが見えた気がした。
…近すぎて、伝えられない。
空野さんの恋がなかなか叶わないのは、こういう理由だったのか。
…もし。
もし伝えたら、先輩はなんて言うのかな。
振られたら、どんな関係になっちゃうのかな。
…もう、話してもらえないのかな。
そんなの…嫌…。
紅｢…ねぇ、空野さん…｣
空｢んー？｣
紅｢臆病者は、私だよ…。｣
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作者名：☆Cirno☆ | 作成日時：2018年10月1日 1時
