episode22☆*: ページ24
Aside
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紅｢ひろ〜い！！｣
目の中に、水着姿の人が大勢写った。
市民プールとは違い向こう側の壁が見えなくて、至る所にウォータースライダーがある。
私、学校の友達とプール来てるんだぁ…。
雨｢それじゃあ、僕達こっちだから。｣
空｢うん！Aちゃん、行こう！｣
男女に分かれて更衣室に向かい、水着に着替える。
空｢わ、Aちゃん似合ってるね！｣
紅｢空野さんこそ、とっても可愛いよ！｣
実は数日前、空野さんと2人で水着を買いに行った。
空野さんは水色のビキニの上に白いTシャツ型、下には短パン型の水着。
私は上は真ん中にリボンが付いて下はフリルスカートの薄いピンク色の水着に黒のラッシュガード。
空野さんに選んでもらったけど、全然似合ってない気がする…。
最後に鏡を見ながらゴムで髪をポニーテールにして、完成。
空｢ポニーテールも可愛い♡｣
紅｢あはは…ありがとう。｣
空野さんに言われると、何だか恥ずかしい。
多分、誰に言われても同じだけど。
すると突然、空野さんが驚きの一言を発した。
空｢そうだ、今日先輩達も来てるの知ってる？｣
紅｢え！？｣
持っていたタオルを思わず落とす。
それを慌てて拾い上げて、もう一度空野さんに確認した。
紅｢先輩って…誰？｣
空｢えっと…倉間先輩、浜野先輩、速水先輩、霧野先輩……｣
紅(良かった…神童先輩はいないんだ…)
空｢あと神童先輩だ！｣
紅｢うわぁ……｣
最悪だ。絶対に会わないようにしなきゃ。
私は特別顔が良いわけでも、スタイルが良いわけでもない。
水着なんて見苦しいだけだ。
それでも少しだけ、先輩と学校以外の場所で会えるかもしれないと、期待している私がいた。
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作者名：☆Cirno☆ | 作成日時：2018年10月1日 1時
