君と空を見上げれば (ページ13)

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episode11☆*: ページ13

Aside

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美｢雨宮、美月です。｣

紅｢あ、うん！よろしく！｣

太｢無愛想な奴だけど、仲良くしてあげて。｣

美月くんは、お兄さんの雨宮くんとはまるで正反対。

明るくていつも笑顔で人気者なFWの雨宮くんとは違い、美月くんは無口無表情で1人が好きなDFだ。

それとどうしてかは分からないけど、どうやら美月くんは雨宮くんをあまりよく思っていないみたい。

雨宮くんは、美月くんをいつも気にかけてくれてるのに……

紅｢…兄弟、か…。｣

私にも、1つ年下の血の繋がった妹がいた。

でもまだ私が小学校にあがったばかりの時に養子に出され、それからは1度も会っていない。

だから多分、彼女は私のことなんて覚えていない。

彼女の名は、そう……

ガチャっ！

？｢すみません遅れましたぁ！｣

突然、扉が勢いよく開いた。

入ってきたのは、茶色いストレートの髪をサイドで1つに結んだ可愛らしい女の子。

私は彼女を……知っていた。

？｢あ、もしかしてA先輩ですか…？私1年の夢咲緋彩です！これからよろしくお願いします！｣

『Aおねえちゃん！！』

紅｢嘘……｣

夢｢？｣

7年前から1度も会ったことのない、たった1人の妹。

彼女の名は…紅月、緋彩。