帰国してから恐ろしい程愛されてるんですが

帰国しました ページ2

私が８歳の時にパパとママの仕事の都合でアメリカに行くことになった

いつ帰ってくるかは分からないから家はそのままの状態で日本を旅立った

確かあの時、隣の家の新一君や蘭ちゃんと別れるのが嫌でわんわん泣いてたな〜

それで私が９歳の時にママがアリスちゃんを産んで、

アリスちゃんが赤ちゃんの頃はパパもママも長期休暇取ってたから

一緒にいる時間が多くて嬉しかったな〜

１３歳になったらパパから拳銃やライフルの使い方を教えてもらって、

ママからは護身用でスタンガンもらった。

アリスちゃんがおもちゃと間違えてスタンガンに触ろうとした時は何故か私が怒られた←

そして２週間前、

パパとママは爆発事故に巻き込まれて死んだ

お葬式の日、

アリスちゃんは｢死んだ｣という意味が分からずきょとんとしていたが、私が


『もうパパとママは帰ってこないんだよ』


と言えば、これでもかというくらい泣いていた

まだ７歳のアリスちゃんからすれば辛いなんてものじゃなかっただろう。

だから、これからは私が頑張らないと。

もうアリスちゃんに辛い思いさせたくないし、

私だってアリスちゃんの泣いてる所なんて見たくないし。


『アリスちゃん、日本に着いたよ〜』

ア｢ほんと！？

ここがパパの住んでたところ！？｣

『そうだよ、私達の実家に帰ろうね』

ア｢じっかってなぁに？｣

『本当のお家だよ。じゃ、行こ』

ア｢うん！｣


そして８年ぶりに帰ってきた実家。

８年間も使ってなかったから埃だらけかもな。

掃除が大変だ、うん。

ふと隣の家に目をやる。

相変わらず他の家と比べると豪勢な工藤邸。

新一君と蘭ちゃん、元気かなぁ。

少し余裕ができたら会いに行こう。


『よしアリスちゃん、お家の掃除しようか』

ア｢うん！よぉし、おそうじがんばるぞー！｣


元気よく拳を上げるアリスちゃんに自然と笑みが溢れる。

アリスちゃんの笑顔は安心できるっていうか、

ちゃんとお姉ちゃんらしい事できてるって実感が湧く。

よし、アリスちゃんにも負けないように

私も掃除頑張らないと。

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